ある人から「カワハギは大会ばかりで練習はしないんですか?」と指摘される。2016年のシーズンからカワハギ釣りはすべて大会で通常の乗り合いには一度も乗っていない。その理由は……釣り座の問題。電車釣行で釣り座を選べないので、釣り座は抽選の大会の方が釣れる気がする。
カワハギ地獄の閻魔大王様ほどの腕と理論があれば釣り座などどこでもいいのだろうが、屁理屈以外に何も持っていないへた釣りの場合、釣り座は大事。といっても潮先じゃなければだめということはなく、潮先方向に名人がズラッと並んだ後の潮尻に入るのが嫌なのである。カワハギ釣りの場合、実際、こういうケースがあるのである。名人は早く来てちゃんといい席を取っている。魚の取り合いをして勝てる気がしない人が潮先から順番に並んでいる。胴の間までほとんど魚が回ってこずに頭を抱えることになる。クジ運が悪いので大会でも胴の間のことが多いが、潮先にずらりと名人が並んでいるという状況よりは釣り座抽選の方がずっとマシだ。マゴチも同じ理由で大会中心になってしまっている。マゴチは潮先で名人が長さが違う2本竿でなんてこともあるのでカワハギ以上に絶望感を覚えることがある。
大会では釣り方に迷わないと決めているので、実は困ったことが起きている。ピカイチくん、アワビ貼りブレード、詰め詰め仕掛け、ハギポンなど愚策の数々を少しずつ改良して、そのおかげで昨季、今季と賞品ゲット率は悪くないのだが、改善策を一度に投入してしまうので、なにが効いていてなにが効いていないのかの切り分けがうまくできてない。さらなる改善を目論むのあれば非常にまずいということに気付く。というわけで今週末は久しぶりに通常乗合でのカワハギ釣り。ピカイチくんは水深25メートル以深は緑、以浅は赤と使い分けているがそれでいいのかをチェック。詰め詰め仕掛けはハリス長さを長くした方が食いこみがよいと教わったので本当かどうかを確認するのが大きなテーマ。新・太刀メタル仕掛けも実戦投入できていないので試してみたい。
著者: へた釣り