活性の高い群れに当たったら爆釣。当たらなかったら撃沈。LTアジなんてそういう釣りと割り切っていた。だから進歩がなかったってことに今さら気付いた。八景アジに弄ばれて鬱積釣行で魚信はあるのに掛からないと嘆くと名人級の人から仕掛けを見直すようにとアドバイスをいただく。
魚信があっても針掛かりしない理由を竿を動かしているせいだと分析して、竿を止めてじっと待つなんて退屈だからそういうときは釣れなくていいやと開き直っていたら、「ジッと待ってるの正解ではないと思います」(深場の勇者様)にたしなめられる。でも動かさない人しか釣れてなかったのは事実だしと考えていたら、「仕掛けは? 針、ハリスの問題?」と問い質された。
へた釣りのアジの仕掛けは全長210センチでハリスは2号。15センチの枝スを80、145センチの位置から出す。装飾はチモトに3ミリくらいに切った夜光パイプを被せるだけでサバがうるさいときは夜光パイプを簡単に外せるようにしてある。この仕掛けは金沢八景・一之瀬丸の船宿仕掛けを参考にして作った物で、2013年から愛用している。釣れるとき(アジの活性のいいとき)は船中上位に食い込めるようになったので仕掛けはこれで十分と考えていた。
勇者様いわく「ハリスは太いですね。アジなら1.5号もあれば十分でサバが来たら切れるくらいでいい」とのこと。へた釣りが使っていた2号は食いがいいときのハリスの号数ということらしい。U原工房長からも「1.5号メインです。1.2号なんてのも作ってます」と教えていただく。「枝スはもう少し長くてもいいかも。最低でも20センチは取ります」とも指摘された。さらにステファーノ特戦隊のイ~ダ隊長からも「ライトアジ、僕は1.5号か1.2号ハリスです! ハリスの太さは間違いなく(影響が)出ると思います」。Y崎達人からは「鯵釣りは基本1.75号からスタートで調子よければ2号」と教えていただく。仕掛けの長さもいろいろバリエーションがあった方がよいとのこと。
アジなんて釣れるときは釣れるから仕掛けなんて1種類を3、4個も持って行けば十分と考えいた。次回釣りに行くときはハリス1.2~2号で、仕掛け全長も1.5~2メートル、枝ス長も15センチ~25センチでいろいろな種類の物を用意してみよう。イサキ狙いのウィリーのときは毎釣行20種類以上45個の仕掛けを持って行って、その日の活性や当たりカラーによって仕掛けを使い分けている。アジもそれくらい真面目にやれば船中スソ付近で泣きそうになるってことはなくなるのではないかと……。
著者: へた釣り