夜アナゴはとにかく餌の付け方が大事だとうるさいくらいに言われる。頭の硬い部分に3回刺してがっちり止めると分かってはいても暗い船上、揺れる船、ヌルヌルの餌だと無理とあきらめていたが、ちゃんと習ってみるとそれほど難しくはない。頭の硬い部分は意外と広い範囲を指すみたい。
昨年「頭の硬い部分に3回刺す」と口頭で教わった。頭の硬い部分とはアオイソメの口の周りことだと思いこみ、そんな狭い場所に3回も針先を通すなんて無理!!とあきらめた。キスなどを釣るときと同じ通し刺しで釣っていたが、この装餌法だと確かに餌だけ取られることがある。今回は羽田・かみやの淳ちゃん船長式イソメ装餌法をちゃんと習ってきた。頭の硬い部分が口の周りの場所をピンポイントで指すのではなく、頭に近い比較的硬い場所のことだと分かると餌付けはそう難しくはなくなった。この餌の付け方なら餌だけアナゴに持って行かれることは一度もなかった。
2匹まとめて少しひっぱるようにして頭のなるべく近い部分を縫うように刺す。これを2回繰り返して、頭付近の硬いに部分に3回針が刺さっている縫い差しを完成させる。
大事なのはタラシが針からまっすぐ出ていることだそうだ。タラシの長さは4センチくらいでいいみたい。無理して団子状にする必要はないとのこと。むしろまっすぐ餌が付いていることの方が大事らしい。
アナゴはタラシの部分から噛むように餌を食べてくる。しっかり餌が針に固定されていないと餌だけちぎり取られるそうだ。ちゃんと装餌できているかどうかのチェックはタラシの先端を持ってオモリをぶら下げてみる。20号のオモリくらいぶら下げられないとアナゴに餌だけ持っていかれる。
淳ちゃん船長式に2本まとめて餌付けの作業をすると手返しはいいだろうが慣れないうちは確実に1本ずつ餌を付けていくのもありだと思う。手順は同じだ。また餌が短くなったら1本ずつ付け足していけばいいように思う。ただし、あまり餌の塊が大きくなりすぎると魚信が出にくくなったように感じた。多くても4、5本くらいまでかな? それ以上になったら一度全部針から外して2本だけ付けた方が魚信が増えた。
著者: へた釣り