UVレジンでチモトを装飾したり、ウィリーをきれいに巻くのに一苦労したりといったへた釣り印のウィリーに至る苦戦の歴史は別の稿で書いてきたが、最近、ウィリー仕掛けを自作したいけど、どの色の糸を買って、どう組み合わせればいいの?と聞かれることが増えた。分かる範囲でメモ。
どんな釣りでも自分で仕掛けを作り、その仕掛けで魚が釣れたらうれしいものだが、ウィリー仕掛けは配色、装飾など工夫の余地が多いので、自作仕掛けが当たったときのうれしさは絶大だったりする。市販仕掛けにない配色の仕掛けを用意していったことで、一人だけトリプル連発なんてことがあるからだ。これを一度でも体験すると、市販のウィリー仕掛けでは満足できなくなる。剣崎沖のイサキの場合だと針は0.8号~1号。コマセとなるアミエビの1粒の大きさを意識して、1本のウィリー化繊を1往復だけ巻く。
釣り始めに投入するのは大三元ウィリー。上からピンク、白、緑のウィリーで、へた釣りは富士ベイトの4、白、383Bを組み合わせて使っている。赤系に食ってくるなら、白系に食ってくるなら、緑系に食ってくるならというケースにおいて、いずれも外れない色の組み合わせだ。食ってくる色に偏りが見られない場合は、最初から最後までこの組み合わせで釣り続ける。1日の釣り用に4~5セットこの組み合わせで用意する。
緑一色は沖釣職人の126(ライトグリーン)、386(グリーン)、富士ベイトの383、383Bの4種類を組み合わせて作る。なんとなく色の濃い物を下側に結ぶようにしてたが、一度結ぶ順番を間違えても、問題なく食ってきたので、結ぶ順番はあまり意識しなくてもいいのかもしれない。上から383、383B、386と126、383、383Bの組み合わせで作ることが多い。
白一色は絶対に用意しておくべきだと思う。極端にある色にだけ食ってくるというケースは白に偏ることが多いからだ。富士ベイトの白で3本とも巻いたものを1セットと白、KW、夜光を組み合わせた物を1セット用意することにしている。夜光はちょっぴり巻きにくいけど、はまれば(濁り潮?)効果抜群だったりする。
赤一色はイサキ釣りではあまり登板機会のない仕掛けなのだが、深場を攻める沖のウィリーだと大ハマりすることがあるので1セットだけ用意しておく。富士ベイトの4、沖釣職人の164(オレンジ)、95(ライトレッド)で作る。もっと濃い赤の物も売られているが、海の中で目立たないような気がして使っていない。
市販のウィリー仕掛けは、釣り具店に行ったら必ず見る。黄色~茶色っぽい色がイサキには効果があるのかも? 澄み潮にはブルーがよさそうだ。濁り潮にはパープルが効果的? と気になった色を買い足していく。澄み潮用に沖釣職人の43(ライトイエロー)、212(ブルー)、383Bの組み合わせを、濁り潮用に173(シルバーブラウン)、1383(パープル)、383Bの組み合わせを1セットずつ用意してはいる。大三元で釣れないときの最後の手段に投入するけど……あまり状況が改善したことはないw
ウィリー釣りは天秤とクッションが大事な気がする。天秤はスナイプアーム1.2mm-30cmに変えてから、イサキも沖のウィリーでもウィリーに触れるような感触があってから、針掛かりに持ち込める率が上がったように感じる。食いが悪いときほど、細くやわらかい天秤の効果を感じる。クッションは食いが悪いときは使わないのが基本かな? クッションをなくせば竿先や手元で感知できる魚信は確実に増える。ただし、サバやソウダガツオが釣れるときはクッションをなくすと仕掛けごと食いちぎられるので、お邪魔虫の状況次第。
剣崎沖のイサキの場合、元スは1.7号を使っている。枝スは1.5号で8センチ。枝スは長すぎると針掛かり率が極端に悪くなる。長くても10センチまでだと思う。枝スと元スとで0.2号とはいえ太さを変えているのは、巻き上げ中などにサバやソウダが食ってきたときに枝スだけ切れてほしいから。針は銀、金、赤の3種類を使う。イサキの場合は基本が銀。アジが混じる場合は金(沖のウィリーも金がいい)。赤は大三元ウィリーを作るときに1セットだけ赤針にしてみる。
著者: へた釣り