恋も二度目なら少しは上手になったり器用になったりするものらしい。マゴチ釣りも四度目なら少しは上手になったり器用になったりしたいわけで……2010年ハゼマゴチ釣りで気付いた大事だと思うことをメモしておく。
1.活餌での釣りだから誘いはハゼの動き次第。
ハゼの活きはマメにチェック。特に先魚信があった場合は、ハゼのヒレがなくなっていたり、体に傷が付いて弱っていたりする。水面まで巻き上げたときハゼが尻尾を振って泳いでない(白い腹を見せているのは論外で、浮いているだけの)場合は、餌を交換した方が確実に魚信が増える。
2.バラシまくりへの対処は、強烈な追いアワセで。
180センチのLT竿で釣っているから必要なだけかも知れないが、最初のアワセで魚が乗ったら、マゴチを底から引き離しながらもう一度強烈に追いアワセをくれてやるとバラシは激減する。針がマゴチの口を貫いていないとバレやすいようだ。
3.針の交換は実はすごく重要だ。
すっぽ抜けの多くはアワセのタイミングの悪さではなく、針先が甘くなって口にかからずに起きているのでは?と思うようになった。針交換の目安は針先を爪の上に立てて滑ったらというが、マゴチ釣りの場合、2匹も針がかりさせれば爪の上を滑り始める。とにかく針交換はマメにが釣果を伸ばすポイントだと思う。1匹1針のつもりでやる。
4.マゴチは頭からハゼを咥える。
丸呑みするのではなく、ゴリゴリすりつぶすように捕食する。だから比較的弱い胸ビレからなくなる。最適なアワセのタイミングはハゼの頭がつぶれてマゴチの口の中に針が出た瞬間。このときアワセると、口の中を針が滑って口の部分にチモトが外に出た状態で針がかりする。早すぎるとすっぽ抜け。遅すぎると、針のチモトが口の外に出ていない状態で針がかりするようで、チモト部分などでハリスを切られて針が取られるような気がする。本魚信中にプルルという竿先の変化があったら捕食終了で餌を取られた後のことが多い。
5.水深の変化をすごく気にする。
マゴチがハゼを咥えて前魚信が発生したら、絶対に海底に錘を擦ってはいけない。確実にマゴチは違和感を感じて餌を離してしまう。前魚信のあと、竿を送りこんで食い込みを促すのが常道だが、棚を取りなおしたのがずいぶん前だったときには、送り込まずに我慢する。逆に、棚を取りなおした直後なら1メートルは余裕があるので、竿先を送りこんでじっくり勝負。まめに棚をとっているかどうかが明暗を分けることになる。
著者: へた釣り