釣り物を決めるとき、釣れている物がなにもなくてというのは困りものだが、今年はどの魚も絶好調でこれはこれで困る。宇佐美のカイワリは20匹超えだし、剣崎イサキは束狙える、苦手なタチウオでもシルバーカーペットを作れそうな釣れ具合。この好調って日照時間が著しく短いせい?
7月上旬の関東甲信越の日照時間が多くの観測地点で平年の20%以下になり夏野菜の価格が高騰し始めている。言われてみれば7月に入ってから晴れたという記憶がほとんどない。植物の生育には悪影響の曇天だが、魚の活性には好影響を与えているような気がする。イサキやタチウオは本来は夜釣りのターゲットだ。曇ったり雨が降って海中が暗いときほど活性が高くなる。イサキの釣果を確認してみると少し食い渋った?という日は曇りは曇りでも少し空が明るかったということが多いのに気付く。水深90メートルくらいを狙うカイワリ釣りでも空の明るさは釣果に影響があるようで、名人さんが乗っていても晴れた日にはあれ?という釣果になってしまったことが何度かあった。イサキや夏のタチウオは攻める水深が浅いので太陽の影響を受けやすいのは分かるが水深90メートルでもしっかり影響があることが分かる。
気象庁の予想ではさらに2週間ほど日照時間が著しく短い状態が続くようで、農作物の管理に注意が必要と呼びかけられているが、釣り人にとってはこの天候はチャンス。平年なら波・風のチェックはするが、晴れ・曇りまでは選べない事が多い。今年に限れば曇天を選んで釣行することが十分に可能だと思われる。だって、ほとんどの日が曇天なわけで、ほんの数日しかない晴れの日を回避すればいいだけなんだもん。今週末の三連休は土曜日が曇り、日曜日が曇り時々雨、祝日の月曜日も曇り時々雨。3日とも絶好の釣り日和である。
著者: へた釣り