6回目のTKBの往路で船べりトレイのスノコがなくなった。風で飛んで行ったのだと思われる。別になくてもいいかと思っていたが、横で釣っていたA保名人から「園芸用の鉢底ネットを買えば簡単に作れますよ」と教わる。できもしないくせにそう聞くと作りたくなる。100円ショップで材料調達。
A保名人も船べりトレイのスノコを失くされたようで、自作したスノコを見せてもらえた。鉢底ネットに割り箸を2本接着して桁にしてあった。スノコの目的はアサリから出る汁を下に落とせばいいだけなのでこれで十分であるらしい。これなら雑で不器用、根気なしとD.I.Y.に不向きな3要素にもれなくあてはまるへた釣りにだって作れそうな気がしてきた。お散歩ついでに100円ショップに材料を調達しにいってきた。
鉢底ネットは円形の物しか売ってなかったが、目測で船べりトレイの幅よりも大きかったので内接する正方形を切り取ればちょうどいいような気がする。また、船べりトレイのスノコを嵌める個所の片側は丸みを帯びているのでかえってぴったりに加工しやすいかもとこれを買う。18枚入りで108円。A保名人のは割り箸だったが、割り箸だと水を吸うともろくなりそうだし、臭いが染み付きそうなので桁の部分はプラスチック製の物を探してみる。四角いマドラーがあればというイメージだったが見つからず。カラフルなスプーンの柄がちょうどよさそうだったのでそれを買う。4本で108円。鉢底ネットをちょうどいい大きさにして。切りそろえたスプーンの柄にエポキシ接着剤でくっつけるつもりだった。
材料はたっぷりある。1度、2度失敗しても平気と、船べりトレイに鉢底ネットを仮に嵌めてみる。嵌めてみたらあっとなる。これ、大嫌いな工作なんてしなくても鉢底ネットを使い捨て感覚で2枚ずつ使っていけば十分じゃない? 隅の方のアサリが取りにくいなど若干の不便はあるにしてもアサリから出る汁を下に落としてアサリのヌメリを押さえるという目的は十分に達成できている。1回の使用で捨ててもお値段ネット2枚で12円。洗う手間がないだけで元が取れる。雑で不器用、根気なしなのを棚にあげて、なんて合理的!!と考えることにする。
著者: へた釣り