分かったなんて思ってない。分からないから釣りは面白い。でも、分かったような気になる何かがないとやってられない。勇者様の熱血指導でアコウダイ3匹!!釣行で、大苦戦していた深場での釣りのもしかしたらこういうこと?という示唆をたくさんいただけた。経験値を上げて目指せ勇者様!!
最初にお断りしておく。勇者様は先生としても非常に優秀であったが、へた釣りは生徒としても不良である。人から物を教わるのがあまり得意ではない。型にハマらず自己流でやるのが一番と信じている、とっても自由気ままな人なので教わったことを全部理解できてはいないし、都合よく曲解している可能性もある。以上、このメモ通りやってアコウダイが釣れなくても悪いのはへた釣りがであって、勇者様は悪くないという予防線www
アコウダイ釣りは例えるならクレーンを使って繊細な作業をするような釣りであった。電動リールの巻き上げレバー、クラッチのオン・オフの操作を休まず繰り返して海底をどれだけ正確にトレースできるかが魚信の数を大きく左右する。基本は波の上下に合わせて船が下がったときにオモリが軽く底に当たる状態(底トントン)をキープする。そんなの簡単と思っていると意外と苦労する。単純な掛け上がりや掛け下がりなら次の操作を予測できるが海底は上がったり下がったりと起伏に富む。アコウダイは根魚なので海底の起伏が激しいほど釣れるチャンスがあるわけで、特に急に深くなったときにきっちり底をトレースできているかが魚信を出せるかどうかの分かれ目になる。
底をきっちり正確にトレースする必要はあるが常時仕掛けが動いているという状態は好ましくない。アコウダイの捕食行動はカサゴやオニカサゴのそれに似ていると考えてよさそうだ。目の前にエサが来たのに気付くと飛びついてくる。目の前のエサに気付いてもらって飛びつかせるクワセの間が必要だ。勇者様いわく「10秒もあればアコウダイがいれば確実に食いついてくる」とのこと。あまり同じ場所で粘っても意味がないので、10秒から長くても20秒に一度はオモリを動かすつもりで電動リールを操作する。そうすることでポイントを広く探れる根歩きができる。
水深が380メートルくらいから450メートルくらいまでポイントによって水深は変化したが魚信が出る水深は日によってある程度決まっているという傾向があるらしい。勇者様の熱血指導でアコウダイ3匹!!釣行だと420メートルの上下10メートルで魚信が集中した。とすると、その水深のときにはねちっこく底を探るといい。期待度の高い水深より深い場所にオモリが落ちたら1メートルくらいずつ巻き上げて底を取り直す。期待の水深にオモリが到達したら50センチくらいずつ慎重に底をトレースする。最初にオモリが浅い場所に入っても深い場所に入っても必ず期待度の高い水深に向かって船は流れて行った。
仕掛けは勇者様お手製の物を使わせてもらったが親子サルカンを使った胴突き仕掛けなので自作できそう。東京湾のアコウダイ釣りは海底の切り立った崖のようなポイントを狙うことが多いので枝間150センチで8本針くらいの仕掛けで広く上下を探ったほうがよいそうだ。確かに3匹同時に釣れたアコウダイのうち一番型のよい物は上から2番目の針に掛かっていた。残りの2匹は一番下と下から3番目の針だった。針数を増やすと扱いづらくはなるけれど8本針くらいがアコウダイ狙いにはちょうどいいみたい。枝ス長は市販の仕掛けより少し長めの80センチくらいあった方が食い込みがよくなるという。その場合も枝間は150センチのままでいいそうだ。幹は20号以上、枝スは16号、針も20号くらいと市販の仕掛けより太め大きめで問題ないらしい。
アコウダイのエサは船宿で支給されるサバ短よりも大きめで長さ15センチくらいの物を勇者様は使っていた。さらに同じくらいの長さのイカ短を抱き合わせたり、イカゴロで集魚効果をアップさせてみたりとエサにも随分と工夫をされていた。このサイズのサバ短は釣り具店でが売られてないと思われるので自分で釣った物を加工するしかなさそう。へた釣り家の不人気魚であるサバは釣れてもリリースするか誰かにあげていることが多かったが、次からエサに加工する用に持ち帰ろうと決める。
著者: へた釣り