2カ月ぶりの師匠との釣行。船の移動時間などを利用して師匠からいろんな釣りの極意を教わるのが大好きなのだ。今月後半に初挑戦する予定のヒラメ釣りについてなんかコツはありますか?と問うと、「誰よりも速く落とし1匹目を狙え」という基礎知識で学んだこととは全く逆のことを教わる。
へた釣りがヒラメ釣りに初挑戦しようとしているのは、東伊豆なので相模湾。相模湾のヒラメはサイズはいいけど、魚影が濃いというわけではなく、1日やって1匹、2匹を狙う釣りになるということらしい。この辺りがヒラメ釣りで有名な大原港など外房との大きな違いなんだという。確かに、宇佐美・治久丸の釣果速報を見ても釣れているヒラメは大きいものの船中1匹とか2匹という日が多い。
「誰よりも速く落とし1匹目を狙え」というアドバイスは、船から投入されて最初に着底した餌にヒラメは反応することが多く、しかもその場合のヒラメはルアーに反応したようにいきなり本魚信で竿先を絞り込んでいくことが多いという経験則から導き出されたもの。基礎知識で調べた通りに「イワシが弱らないようにサミングしながらゆっくり落とすんじゃないんですか?」と質問すると、「相模湾のヒラメ釣りは水深が浅いから一気に落として大丈夫」とのこと。
ポイント一投目の一番乗りを逃すと、イワシをガシガシ齧ってはくるものの、本魚信になかなかならない、本魚信になったと思っても掛かりが浅くてバラシ連発という悔しい状況になりやすいのも相模湾のヒラメ釣りの傾向なんだという。「誰よりも速く落とし1匹目を狙え」という師匠の極意。取りあえずポイント一投目はイワシが弱るかもなんてこと気にせずに一番乗りで少しでもヒラメゲットの可能性を上げようと決意する。
著者: へた釣り