マダイ、ヒラメ、ワラサ。この3魚種にぴったりの1竿を求めて、情報を集めているのだが、錘負荷は30~120号、竿の長さは3メートル前後、あとは値段によってリールシートやガイドの質が違う。ただし、同じ価格帯にソリッド穂先とチューブラー穂先が混在しているのが悩みどころ。
ソリッド穂先とチューブラー穂先。ソリッド穂先は中身が詰まっている穂先で、チューブラー穂先はちくわ状に中が空洞の穂先のこと、という知識はあるのだが、それが実釣にどんな差を生むのかはあまり意識したことがなかった。自分が現在持っている竿を調べてみると、磯上物竿はすべてソリッド穂先、投げ竿はすべてチューブラー、ルアー竿と船竿はソリッドとチューブラーが混在している。
ソリッド穂先=柔軟で魚信を弾かない。魚の食い込みがよい。竿先が重い。
チューブラー穂先=手元まで大きく魚信を伝える。丈夫で曲がりがよい。竿先が軽い。
という特性をそれぞれ備えている。メバリングなどの繊細な釣りをする人はその日のバイトの数や質、狙っている魚の大きさによって、ソリッド穂先の竿とチューブラー穂先の竿を使い分けているようである。
マダイ、ヒラメ、ワラサ竿で悩ましいのは、マダイ用、ワラサを含む青物用として売られている竿はチューブラー穂先、ヒラメ用の竿はソリッド穂先のものが多い。「ヒラメ40」のアワセのタイミングを測るのに「柔軟で魚信を弾かない。魚の食い込みがよい」というソリッド穂先の方が優れているということか。似たような釣り方をする、生餌の食い込みを待つマゴチ竿も例外なくソリッド穂先であった。一方で、マダイ&ワラサは、竿全体をぶん曲げるような魚信をする魚。東伊豆のカイワリ五目で30センチのマダイを何匹か釣ったが、竿先がいきなりグンッと持っていかれた記憶がある。大型のマダイが相手だと長めの竿をバネのように使ってやり取りすることになるので、胴からスムーズに曲がって丈夫なチューブラーの方が適しているようである。
で、今回購入する竿は、がまかつの「ダイドスター 50-3.0」に決定した。理由は……すべてのガイドが2本足で丈夫そうなのと、カワハギ用に新調しようとしている「閃迅カワハギ」と同じピンク色でだったから。
著者: へた釣り