「LTイサキ釣りに残された改善点を下手なりに検証してみた」という原稿を書いて、師匠に「優・良・可・不可の採点なら、良くらいは取れそうですか?」と問い合わせたところ……お返事は、「ぎりぎり可かなぁ~」。というわけでLTイサキの改善点の改善点を教えてもらった。
師匠は昔、ウィリー釣りに大ハマりしていた時期があり、ウィリーマスターを自認している。これまでもへた釣りの原稿の中に「一シャクリでアミエビが10粒もこぼれれば十分」など教えてもらったことを引用してきた。師匠の基準によれば「誘い方で魚種の釣り分けができて良」ってことらしい。「自分でウイリー巻いて仕掛けの色使いで魚種の釣り分けと魚の大小がほぼコントロールできるようになれば優」。なかなか採点が厳しい先生である。
■誘い方で魚種の釣り分けをするためにシャクリの種類を増やそうへた釣りがイサキ釣りで実践しているシャクリ(誘い)は、
・50センチゆっくり持ち上げて制止10秒
・30センチ刻みでフワリフワリと2メートルで制止30秒
の2パターン。タナを広く探りたいときは前者で、タナが絞りこめているときは後者のシャクリを行う。シャクリは魚にウィリーの存在を気づかせ、飛びつかせることが目的。師匠は、「イサキはスローな誘いが有効だけど」と前置きした上で、
・50センチ素早く持ち上げて制止5秒→50センチゆっくり持ち上げて制止2秒
・30センチ刻みで鋭く3メートルシャクリ上げて制止10秒→30センチ刻みでフワフワと4メートル誘い上げて5秒制止という具合に変化を付けてみて、どんな魚が釣れるかを試してみると、ウィリーのスキルが上がるよと教えてくれる。「ウイリーはアミエビルアー」というのが師匠の考え方なので、ウイリーの踊らせ方で誘惑するのが大事ってことのようだ。
■魚の釣り分けはウィリーのサイズと配色で。自作しないとダメ?一之瀬丸の船長が言うところの「いいウィリー仕掛けじゃないとね」というのも悩みの種だったのだが、師匠も「市販のウイリー仕掛けにロクなもんが無い」と断言した。「誰にでも合うように作っている汎用製品だから仕方ない」ってことらしい。シッポの長さ、太さ、使うハリの材質やベースカラー、そしてウイリーの素材とカラー、これらすべてに納得し、
自分の釣り(シャクリ)方にマッチした仕掛けを求めるなら、ウィリーなんてペンチとハサミがあれば作れるんだから、自作するのが正解らしい。でも……へた釣りが勝手に自作すると市販品より粗悪な仕掛けができちゃいそうなので、今度、師匠が作ったお手本をもらえることになった。市販仕掛けとどう違うのか、すごく楽しみだったりする。
著者: へた釣り