6月1日から解禁され、連日好釣果が伝えられている剣崎沖の梅雨イサキ。経験のあるアジやカイワリと同じ吹き流し仕掛けのコマセシャクリ釣りなのだが、イサキ釣りにはイサキ釣り特有の注意しておかなくてはいけないことがいくつかあるようなので、大漁&大型祈願を兼ねてメモしておく。
竿は錘負荷MAX80号くらいのやや胴調子(6:4)の竿。60号くらいのビシを使って一日シャクって釣ることになるので、リールは中型の同軸リールがいい。巻いておく糸はPE2号が指定されている(PE4号ならビシ80号)。仕掛けは3本針~4本針で全長3~3.5メートルの吹き流し仕掛け。仕掛けが長いので、ロッドキーパーは必須。船べりに取り付けるマグネットがあった方が仕掛けを投入しやすいようである。
へた釣りの用意したタックルはこんな感じ。
竿:ダイワ FIELDER AMAMARU 205
リール:シマノ SCクイックファイヤー小船400XH
天秤:アーム40センチ
ビシ:サニー イリュージョンビシ FL60号
クッション:1.5mm 30センチ
初めてやる釣りなので、教科書通りのタックルだ。
■コマセは少しずつ出るように。1匹釣れたら針数狙いが基本だアジ釣りとの大きな違いは、コマセの巻き方にあるようだ。アジ釣りの場合は、アジの群れを船の下に居着かせるために、大量にコマセを撒く。一方のイサキ釣りは吹き流しの仕掛けと同調する最小限のコマセをシャクるたびに振り出すのがいいようだ。サニービシのコマセ放出穴の設定は、下側は完全に閉じてしまい、上穴を1/3くらい開いて使うのが基本。この放出穴の設定で、7~8回シャクってコマセが少し残るくらいのコマセの振り出し方が理想のようだ。実際に竿を振ってみて、自分のシャクリの強さにあった設定を見つけていくことになる。
タナは海面から指定される。例えばタナが15メートルだと、一度仕掛けを20メートルくらい落として、3メートル巻いて1シャクリ、さらに2メートル巻いて1シャクリしてタナに仕掛けを合わせる。根の上を釣る釣りなので、魚をコマセで誘い上げてくる感じだ。指示ダナで10秒くらい待って、魚信がないようなら50センチ単位でシャクリ上げて、10秒くらい待つを繰り返す。魚信はシャクった直後に出ることが多いようだ。魚信は明快なので、少し竿を立ててアワせればいい。
1匹魚がかかったら、ゆっくり巻き上げながら、追い食いを誘う。アジやカイワリと違って口の弱い魚ではないので、針数魚が付いたと分かれば少し早めに巻き上げていいようだ。取り込みはまずビシをとってコマセバケツに入れて、ハリスをつかんで魚を船の中に入れる。アジの取り込みと同じだ。30センチ超の大型はタモですくってもらった方が安心なのもアジ釣りと同じ。
■大型狙いはオキアミ餌でタナの上の方を念入りに探ってみよう仕掛けは化繊を巻いたウィリー仕掛けか空針、ウィリー仕掛けと空針のミックス、カラー針の4種類から選ぶことができる。ウィリーは疑似餌釣りの一種なので誘いが重要。空針は船宿でもらえるイカタンを付けるか、オキアミを持ち込んでもいいようである。カラー針は餌を付けてもいいし、餌が付いてなくてもイサキが食ってくることがあるという仕掛け。ウィリー釣りの方が餌付けの必要がなく、手返しもよいのだろうが、大型を狙いたいのなら、大餌=オキアミが有利。尻尾をとってチヌ針になるべくまっすぐになるように刺す。
大物狙いのもう1つのコツは、イサキの場合は大型は群れの上の方にいる傾向があるので、指示ダナの上の方を丁寧に探ることだ。イサキはタナを釣る魚。タナをぴったり合わせることが釣果を伸ばすコツなのだが、イサキが食ってくるタナの上の方をピンポイントで攻められれば、剣崎沖の満足サイズ=30センチ超のイサキをゲットできる可能性が高くなる。
気になるのはイサキ釣りの釣行記を読んでいるとオマツリが多いということ。仕掛けが3メートルあるので、扱いが難しいのだろうが、船べりのマグネットを使って仕掛けを手前マツリしないように整理して、投入するときは1メートルくらいは振り込んで投入。仕掛けが斜めに入らないようにサミングしながら仕掛けを落とせば大丈夫だと思う。ビシの重さは同じなので、仕掛けの入る角度が左右の人と極端に違わなければオマツリしないはず。
著者: へた釣り