オマツリしまくった。3、4セットもあれば足りる仕掛けを11個消費した。オマツリのせいで獲れなかった魚も数知れずだ。船上が混みあう週末釣行組なのでそういう日もある。気を付けててもオマツリを100%は回避できない。横の人を思いやり感情的にこじれない努力をすることこそが大事だ。
釣り座の間隔が船べりの穴3つ分くらいだから1.5メートルくらい。イサキ釣りでは片天秤の吹き流し3メートルの仕掛けを使うので仕掛けが海中に入っている間に発生するオマツリはこれはもうやむを得ないと考えるしかない。もっと空いている船に乗れば釣果がよくなるんじゃない?と言われることがあるが、金沢八景・一之瀬丸の瀧本船長は、イサキを含めウィリーでの釣りの楽しさを教えてくれた船長なのでほかの船に乗るということは考えられない。
問題は仕掛けの投入時と回収時のオマツリ。この多くはやるべきことをちゃんとやるだけで解決できる。吹き流し仕掛けを海中に入れたままビシを投げ込むとかなりいい確率で横の人のラインを巻いてしまう。面倒でもちゃんと仕掛けを船中に取り入れてビシを前方に振り込むようにして投げ入れると投入時のオマツリは減る。ウィリーなので手返し優先で仕掛けを回収したくないというのも分からないではないが、その場合は仕掛けを自分の方に手繰り寄せてからビシを投入し横の人のラインに仕掛けがからまないようにしてほしい(※横の人との間隔が1.5メートルでは無理なことが多い)。
落としている最中は横の人のラインと自分のラインの角度を見て、あまりに角度が違うようなら5メートルおきくらいにスプールを指で押さえて仕掛けの落下を止める。ラインの角度がこれ以上変わらないのを確認して再び落下させる。これだけでオマツリはかなり減る。横の人が仕掛けを投入するときはオマツリを少しでも減らせるように竿を少し逃がしてあげるのも思いやりである。シャクってる最中は無理だけど、仕掛けを落としている最中や回収中なら竿を下向けたり少し斜めにするだけでオマツリを回避できる。
取り込みに関しては混雑している船ではロッドキーパー禁止にできないかなぁと結構本気で思っていたりする。ビシを手に取ったら竿は無造作に船内に入れ、すばやく仕掛けを手繰るようにすれば仕掛け回収時に横の人のラインに仕掛けが巻き付くというトラブルを相当減らせる。ビシが見えたらロッドキーパーに竿を固定して、竿を起こしてビシを掴んで…手順が多い分、トロいのである。トロいと横の人のラインの近くで魚が暴れるし、ハリスのテンションが緩んでバラしの原因にもなる。置き竿にしないのなら混んでいる船上でロッドキーパーは百害あって一利なしだと思う。
最後に最も重要なのが、オマツリしたら自分が悪いとか相手が悪いとかに関わらず「すいません」と声をかける。相手にオマツリを解いてもらったら「ありがとうございます」。これだけで互いに悪意はないことが伝わる。無言で俺は悪くねぇ~って態度に出られ続けるとさすがにイラッとする。こうなると感情的にこじれるので悪循環に陥る。大人なので声を荒げてということはないが……(声に感情がこもる可能性はある)。イサキは週休2日制?釣行が不幸にもそうなってしまった。オマツリを100%回避できる技を持ってないのはお互い様なんだから、気分よく釣れるように努力しようよ。
著者: へた釣り