最初に断っておく。間違えているかもしれない。間違えてるかもしれないが、釣行4回でこうじゃないかなぁと思ったメバル釣りの攻略法をまとめてみる。まとめたこと(仮説)をもう一度試して(検証して)、釣り方を覚える(上手になる)。こういうトライ&エラーを繰り返せるから釣りは楽しい。
メバル釣りは羽田・かみやから今シーズン4回行った。釣果はよかったり悪かったりではあるが、よかったときはよかった理由を、悪かったときには悪かった理由を考えるのが楽しい。4戦の釣果は以下の通り。
・開幕戦(2月5日) 曇り 凪 中潮
メバル:21匹 カサゴ:14匹 合計:35匹
・2戦目(2月12日) 晴れ 北風5m 中潮
メバル:10匹 カサゴ:19匹 合計:29匹
・3戦目(2月19日) 晴れ 北風7m 中潮
メバル:4匹 カサゴ:17匹 合計:21匹
・4戦目(3月4日) 曇り 北風8m 中潮
メバル:9匹 カサゴ:14匹 合計:23匹
かみやのエビメバル船はメバルとカサゴを両方狙うのだが、へた釣りを含め船上の釣り人の心の中の本命はメバル。全体の数は多いに越したことはないがメバルの釣れた率、一荷(ダブル以上)の発生率が釣行の満足度を左右する。開幕戦と4戦目は満足度が高く、2戦目と3戦目は満足度が低かった。曇った日の方がいいみたいだ。
へた釣りは船宿仕掛けを使わないが、周りの船宿仕掛けを使っている人に仕掛けを見せてもらったり、釣果を確認したりはする。かみやの船宿仕掛けはこんな感じ。ハリスの長さは35センチで一番下の針は錘まで20センチの位置から出ているので、錘を底に付けると一番下の針は底を這うか底ギリギリを漂っている感じになる。一番下の針でカサゴを狙うという仕掛けだ。常連さんの中には身餌を持ち込んで一番下の針は身餌を付けて大型カサゴ狙いという人もいた。幹糸、ハリスともに市販のメバル仕掛けよりも太いのも特徴。ハリス1号と1.2号の差がどれほどあるかは分からないが、水が澄んだ冬場のメバルはハリスが細いほど有利といわれている。
一方のへた釣りは、市販仕掛けの下の部分を切り詰めて使う。ハリスの長さは35センチと同じだが、ハリスの出す位置を錘から35センチにして、船宿仕掛けより15センチほど高い位置に一番下の針がたなびくように設定する。カサゴが釣れる確率は下がるが、その分、3本の針全部でメバルを狙えるため、一荷の発生率はいくらか高くなる。幹糸とハリスの接続がビーズ式のため、根掛かりで針がなくなった場合やヨレが発生したときに交換の手間が少ない。ハリス0.8号の糸付き針を予備で持っていくことにしている。一方でメバルの機嫌が悪く底べったりで下針にしかメバルが食ってこないときは釣果が伸びない。メバルは曇った日なら底から離れて餌を追う傾向があるようで、曇った日は下針を高く(=市販仕掛け改で)、晴れた日はカサゴ狙いでメバルが混じればラッキーと割り切って底狙い(=船宿仕掛けで)と使い分けるのが正解?
餌のモエビは小さなバケツに入れてもらえるのだが、活き餌なので当然、同じ大きさでそろっているということはない。大きくて使うやすいサイズのものもいれば、小さすぎるものも混じる。メバルもカサゴも捕食の効率、餌の見つけやすさからいって、大きなモエビに食ってくるという傾向があるように感じる。ではへた釣りが餌を付けるときにやっていることはというと、一番大きな餌を2番目(真ん中)の針に付けることにしている。ほかの針には普通サイズのエビ。あまりに小さすぎるものは使わずに、餌のお代わりをもらう。なぜ真ん中の針を最初に食わせたいかというと、50センチ巻きあげて追い食いを待つときに、上の針にも下の針にもメバルが追い食いしてくる可能性があるような気がするから。
追い食いのさせ方で、何度かうまく行っているのが一番下の針に、ミニサイズのカサゴやトラギスなどが食ってきたら、底を30センチだけ切って追い食いを待つ方法。ほしい魚種&サイズでないとわかったら、仕掛けを回収せずに魚を暴れさせてエビを動かしメバルを誘う。カサゴ+メバル、トラギス+メバルのダブルはメバル以外の魚が食ってきたあとで30秒くらい我慢して成功した(なぜかベラでは追い食い成功経験なし。暴れすぎるから?)。待つのは30秒くらいまで。30秒以上粘って巻き上げたら餌が取れてしまったあとのことが多いし、追い食いがあるのなら30秒も待たなくても発生することが多い。
根掛かりの多い釣りなので、錘の形状は釣果を左右するように思う。基本は六角錘か潮切六角錘。この錘が海底で立ったり寝たりしているのを想像して竿を操作する。錘が底を切ると竿にフワッという感触が出るのでそうならないように竿先を送ったり上げたりして仕掛けがゼロテンション状態になるように頑張る。でも、潮が速すぎて道糸が斜めに入っていくときはあまり頑張りすぎると仕掛けが寝るため根掛かりの原因になる。道糸が斜めに入ることが多いときに便利なのが丸錘。転がりすぎるから船からのメバル釣りには向かないという人もいるけれど、転がるのを利用していろんな海底の隙間に潜んでいる根魚にアピールできることもあるように感じる。錘の色が黒い方がいいのかどうかはまだ、分かってない。
へた釣りはバイオクラフト クイックファイヤー 300XHというリールを使っている。このリールは片手でクラッチのオン/オフができるので、潮が速いときはクラッチオフで糸を送り出す。根に錘がかかりそうという手ごたえがあったらクラッチをすぐにオンにして、竿を目いっぱい頭の上まで持ち上げてから、ゆっくり下ろして錘を再着底させる。動きは太極拳並みにスローに行う。根掛かりの危険性がなくても20秒に一度は大きく誘う。メバルは上から落ちてくる餌を監視している。カサゴほど横着に目の前に餌が来るのを待つという魚ではないので、大きく竿を上げて、ゆっくり餌が落ちてくるのを発見すれば、2メートル四方くらいにいるメバルが餌を食べに来てくれるような気がしているのだが…気のせいかな?
著者: へた釣り