煮付けが最高!という理由で、今冬はメバル釣りにハマろうと考えている。昨年も挑戦したのだが、2回釣行して2匹ずつと貧果に沈んだ。船釣り入門者向けの釣りで簡単と言われるメバル釣りだが調べてみると奥が深い。数を伸ばすなら3本針のどれに釣れたかを察知できないとダメらしい。
タナは錘を底につけた状態をキープ。生きたエビを餌にするので誘い不要。向こうアワセで竿先が引き込まれるまで待つ。こう書くと簡単そうであり、実際難しい釣りではないんだろうが、やってみると釣れる人と釣れない人の差がつく。特に数を釣る人はメバルがいるポイントで多点掛けを成功させることが多く、同じポイント・時間帯で2倍~3倍の効率で釣りあげていく。1匹ずつ釣り上げていたのではとてもじゃないが追いつけない。
錘を底でキープすると根掛かりが増える。一方で、この釣りの本命となるメバルやカサゴは根魚なので根スレスレを攻めた方が圧倒的に魚信が多い。根掛かりしにくい錘を買ってスレスレを狙うのとともに、根の状態を把握して、錘を着底した状態を保つポイントと、底を5センチくらい切って根掛かりを回避した方がよいポイントを覚えていくのがいいらしい。根掛かり必至のポイントで底に錘をつければ名人だって根掛かりするのである。名人が根掛かりしないのは、根掛かりするポイントとしないポイントを知っているってこと。
市販の仕掛けを買うと、一番下のハリスは錘から60センチくらいのところから出ていることが多いが、これではカサゴが飛びついてこない。仕掛けの下の部分を思い切って30センチくらい切って使う。一番下の針はちょうど底に着くか着かないかくらいでよい。東京湾では長ハリス(30センチ以上)が推奨されるのでその長さを残して仕掛けを詰める。エビ餌を丁寧に付けるのも大事。尾をハサミで切って切り口から針先を入れ背側の第一節目に抜く。ちょん掛けすぎて喰い逃げされないかと不安になるがエビが元気に動くし弱りにくいので第一節目がいい。エビは体が白濁してきたら交換する。
向こうアワセの釣りだがアワセを入れても釣れる。でも、アワセるとメバルの口の柔らかい部分にかかってしまうことが多くなるのでバラシの可能性があがる。また、強くアワセると周りのメバルが警戒し散ってしまうのでアワセはとにかく厳禁。竿に十分重みが乗ってからゆっくりと竿を上げて、上げた分リールを巻いて追い食いを狙う。魚が掛かったとき、仕掛けの回収時の巻き上げもゆっくり行う。これは魚が掛かっていないハリスのヨレを防ぐため。0.8号~1号くらいの細ハリスを使うのでとにかくヨレやすいので巻き上げはゆっくり行う。
1匹目が針掛かりしたらゆっくり竿を枝ス間(60センチくらい)上げて、その分糸を巻き取る。この状態で待っていると2匹目、3匹目が追い食いしてくる。針掛かりしたメバルの動きが誘いになって2匹目、3匹目は比較的短時間で食ってくる。いくら待っても追い食いがないとき…もある。どうやら一番下の針にメバルが掛かったときは追い食いを期待できないらしい。一番上の針に喰ったときは枝ス間分巻き上げることで2匹目、さらに枝ス間分巻き上げることで3匹目と狙えるという仕組み。追い食いのコツは3本針のどれに釣れたかを察知することだという。上の針ほど魚信が大きく出、下の針ほど魚信が小さくなるという。何匹か釣っているうちに分かるようになるというのだが……。
著者: へた釣り