二人ともお酒好きなのでへた釣りは妻と一緒によく飲みに行く。頼んだ料理が気に入ったら「これ美味しいね」と伝えると、だいたい妻の答えは決まっている。「これなら家で作れるよ」。こう言わせれば儲けもの。へた釣り家の肴のレパーリーが一品増える。作るのが面倒なものは却下される。
白身魚と赤茄子の揚げだしを某居酒屋で食べて美味しかったのでへた釣り家のメニューに加わったのが、白身魚と季節の野菜の揚げだしだ。アカムツ釣行で釣ったユメカサゴを空揚げにしアカムツの頭で取った出汁で作ったのが試作品第1号だった。料理がというよりアカムツの出汁が美味すぎてビックリした。今回は横浜沖で釣れたカサゴで作ることに。カサゴの頭や中骨で取った出汁に醤油とみりんを加えつゆを作る。薬味は細かく刻んだ生姜だけ。カサゴの身に片栗粉をまぶして空揚げに。野菜は素揚げにする。今回はさつまいも、ナス、かぼちゃ、タマネギ、ピーマン。アカムツの出汁に比べるとどうだろう?という不安はあったが、カサゴからもちゃんといい出汁が取れていた。
居酒屋インスパイヤメニューで、釣りとは関係ないが最近のお気に入りの1品を。たこさんウィンナーとミニブリーのアヒージョ。大阪の居酒屋で食べて見た目のインパクトとジャンク感に衝撃を受けて「これ、家で作れるよね」と迫った。その場では「カロリーが…」と渋っていた妻だが、作るのに手間がかからないという理由で、作ってもらえるようになった。赤ウインナーとミニブリーを冷蔵庫に入れておけば、注文しなくてもときどき出てくる。
著者: へた釣り