香川県がイイダコ釣りのメッカであったことを遊漁に制限がかけられたことで知った。イイダコ釣りは9月1日から10月15日までの午前中のみに制限されたそうだ。香川県でのイイダコの漁獲量は2002年の199トンから2022年は1.2トンまで減少している。遊漁ってこんなに漁獲量に影響あるの?
遊漁が生体数に影響を与えたかもと感じているのが湾奥のメバル釣り。どんどん個体数が減っているのを実感している。メバルなどの根魚は大きく移動しない。根に着いている魚を釣って間引いていくとどんどん減っていく。釣れないもんだから生まれて1年経ってる?という小さなものも持ち帰る人まで現れて、個体数減を加速させた気がする。この数年、湾奥では小さなものすら釣ることが困難になっている。イワシメバルに誘ってもらえたのもあり湾奥でのメバル釣りは自粛している。
イイダコは水深10メートル以浅の岩礁や石が点在する砂泥底に棲息する。夜行性のようで昼は石の隙間や二枚貝の殻などに潜み、夜になると海底を移動しながらエサを探す。この習性を利用して漁師さんは二枚貝の貝殻か 二枚貝の貝殻を模した蛸壺で漁をしているそうだ。遊漁では専用のテンヤやスッテで狙う。東京湾でもかつては名人なら2束3束なんて釣果が出ていたが最近は目標1束って感じだ。シロギス釣りのゲストで釣れることも少なくなった。
瀬戸内海でも東京湾でもイイダコの個体数が減っているのは明かな事実だと思うが、一方で個体数減に与えた釣り人の影響は微々たるものではないかとも思う。だって減少幅が20年で199トンから1.2トンだよ。メバルのように釣り人がある海域の個体を根絶やしにできるとは考えにくいし、漁師さんが蛸壺を入れるポイントではもともと遊漁は禁止されていたみたいだし…。こういう記事が出ると遊漁のせいで漁獲減とミスリードする人が少なからずいる(そう誘導する記事になっている)。漁獲量減の対策に遊漁の規制って科学的根拠はあるんだろうか?
著者: へた釣り