宇佐美・治久丸の木部船長は人当たりも柔らかくいつも楽しそうに仕事をしているように見えるが、釣果報告に少し口惜しそうに「釣れる気がし無いとか言われると心折れます」と書いていた。へた釣りもあの手この手が全部通じなかったときに「釣れる気しね~」と言うので気をつけよ~っと。
諦めが悪い人なので最後まで釣りをやめてしまうことはないが、自分が持っているこれなら釣れるかもという方法を全部試してみて、それでもにっちもさっちもいかなかったとき「釣れる気しね~~~~~」と、知っている人が近くにいればその人に向かって、知り合いがいないときは少し大きめの声で言う。自分だけが釣れてないということは稀でそういう場合、船中釣れていないことが多い。「釣れる気しね~~~~~」をきっかけに仕掛けやタナなど試してみたことの情報交換ができることが多い。人見知りでコミュ障気味のへた釣りにとっては便利な会話のきっかけだが、船長の心を折るのは本意ではないので、気をつけよう。ちなみに魚が釣れているときは「よっしゃ~」とか「にゃはは~」ってな感じに楽しそうに魚を取り込んでいると、話しかけてもらえることが多い。以上、ほとんどの人には何の役にも立たない、コミュ障ぼっち釣り人の船上戦略。
著者: へた釣り