本命のカレイの見分け方は整理して覚えていったのだが、どうせリリースするからとカジカの見分け方はちゃんと勉強していかなかった。なんだか汚いカジカが釣れたぞと違和感を覚えた魚の正体はケムシカジカ。イボイボだらけで汚いヤツだが超美味だったと後に知ってもったいねぇ~~!
標津沖で釣れるカレイは主に4種類で、本命はクロガシラガレイとマガレイ。無眼側の尾の部分に黄色の縁があればマガレイでなければクロガシラと見分ける。ほかに釣れるのはソウハチガレイで無眼側を上にひっくり返したときに片目(上眼)が見える物はソウハチと覚えておけばよい。大型のカレイはヌマガレイのことが多い。ヌマガレイは体表にボツボツと小さなイボが無数にあり、北海道弁(釧路弁?)でアバタのことをゴソというので、ゴソガレイと呼ばれている。
カジカの中でも油断するといくらでも釣れてくるのがオクカジカという種類で、釧路ではシラミカジカと呼ばれ美味しくないからリリースされることが多い。オクカジカに混じってたま~に釣れてくるのがギスカジカでこちらは美味とされており釧路ではマカジカと呼ばれる。見分け方は唇の部分にも黒い模様があればマカジカ、なければオクカジカと教わったのだが……ギスカジカよりもやや沖で釣れるトゲカジカが混ざりだすとややこしくなる。トゲカジカもマカジカと呼ばれ、鍋が壊れるほど美味しい鍋壊しの異名を持つのはどうやら。トゲカジカには唇に模様があるとは限らないようで、尾びれの縁に着目し外縁が白または透明になっていればトゲカジカと見分けるようだ。
実は、ここまでは去年も釣れた魚のことなので調べてあった。今回釣れたのはケムシカジカという種類らしく、これまで釣ったどのカジカよりも鰭がボロボロで汚い感じだった。カジカだから毒はなかろうとカサゴ持ちをしようとすると、歯が鋭くてびっくりした。気持ち悪いので写真だけ撮ってリリースしたが知れべてみると、皮を剥いで汁物の具にすれば絶品の魚であったと知る。カワムキカジカ、トウベツカジカなどとも呼ばれているらしい。また出会えるとは限らない魚なので食べときたかったぁ~~~~!!
著者: へた釣り