先週末、かみや一残念なアジ釣り男になってしまったような気がするが、そんな日もある。ちゃんと練習&勉強をし続ければ、いつか報われる日が来ると信じて、アジ釣りのお勉強。先生は「激ウマ! 釣り船御前丸」の主人公、海奈ちゃん。漫画を読んでへぇ~ってレベルなんだもんね~。
「激ウマ! 釣り船御前丸」の第4巻「人情父娘船編」が発売された。大学進学を決めて浪人生になった期間の20話が収録されている。話自体(恋愛に関しても)は大きく動かず、釣り船御前丸全話を俯瞰すれば中だるみ感のある20話だが、まぁ、相変わらず元気で、おせっかいで、素直で、体動かす前にちょっとは頭を使え!と言いたくなる海奈ちゃんの上乗りライフを読むことができる。船釣り好きなら変な笑いのツボが随所にあるのでお気に入りの漫画なのだが、実はへた釣りのレベルだと釣りのヒントになることが結構描かれていたりする。
例えばアジ釣り。「アジ釣りの場合コマセが大事なの!」。うん、それは分かる。「エサも付けるけどそれはあくまで疑似餌ね」。少し前までイソメ命だったが、赤タンをメインに使うようになって最近、そんな気がしてきた。「仕掛けの取り扱いは…つねにビシを中心に考えておくと絡まないわよ」。強風の中、仕掛けを絡ませまくって難儀をしたばかりなので、「ビシを中心に考える」の意味が分からなくて激しく悩む。船上での話ではなくて、海中でしゃくるときのイメージなのかな? 教えてもらっている女の子は「へぇ~」と言っているが、へた釣りはよく分からない。
アオイソメと赤タンの使い分けについても書いてあった。「エサは赤タンが一般的だけど 今日は潮が濁っているからアオイソメね!」。先日の釣行では、赤タンに比べアオイソメへの食いがよかったのは、海が薄いコーヒー色みたいに濁っていたからかと納得。潮が濁っているときは面倒でもアオイソメを装餌して釣ろうと決める。
「激ウマ! 釣り船御前丸 人情父娘船編」のベストなコマがこれ。へた釣りは気の弱い人なので、船上で口が裂けてもこんなことは言えないが、ときどきこう叫びたくなることがある。特にカイワリを狙って伊豆・宇佐美までプチ遠征したときに、釣っても釣ってもサバ地獄。底付近で掛けたカイワリが巻き上げ途中でサバに化けたとしか思えないときには……ちょっぴり性格が変わりそうだった。おっさんじゃないか、海奈ちゃんのコマを出せって? じゃあ、これ。釣る気のないおじさんになんとかヒラメを釣らせようと奮闘する海奈ちゃん。
海奈ちゃんよりおっさんの方が多いって? 「激ウマ! 釣り船御前丸」が海奈ちゃんと愉快なおじさん(一部おばさん)たちという作品の性格上、止むをえない。海奈ちゃんは単独のコマよりもおっさんと絡んでこそ輝くのである。おっさんとしてはそこがうれしいw
著者: へた釣り