宇佐美・治久丸のヒラメ釣りは、「やりたい人は身餌でオニカサゴどうぞ」という時間がある。冬のごちそう、鍋用に1匹2匹はオニカサゴも釣ってみたいのだが、昨年はヒラメに執着して鬼退治失敗。今年はちゃんとオニカサゴ用のタックルも持ちこんでコラーゲン鍋にしてやろうと狙っているのだ!
釣ってみるかと思ったものの、深場(100メートルくらいなので中深場)の吹き流し釣りの経験がないので、釣り方がかなり心元ない。錘はヒラメと重さをそろえるために60号~80号。底でのタナをきっちりキープできるように7:3調子の竿がよいとある。オニカサゴは水面まで暴れる魚のようで、急な引きこみに耐えるように魚を掛けてからは胴まで入る竿が理想とされている。へた釣りの持っている竿の中ではイサキに使った海明 30 210ならこの条件を満たしていると思う。
仕掛けは片天秤を介しての吹き流し仕掛け。全長1.5メートルくらいの仕掛けでムツ針の18号の2本針で、いいかな? フロートと呼ばれる浮力材が付いている仕掛けはオマツリの原因になるそうなので避けた方が無難だという。タコベイトを付けるってのもありのようだが、最初からあまりいろいろ付けるとよく分からなくなるのでシンプルな仕掛けを買おうと思う。餌は身餌を縫い差し。根掛かりが多い釣りなので、クッションは根掛かりをはずすのに苦労するだけだから付けない方がいいらしい。
仕掛けを投入したら、着底前に指でスプールを抑えてソッと錘を底に付ける。底をトントンと叩くような感じで無断な糸ふけをなくして正確に底を取る。その状態で錘が海底で立っている状態をキープして魚信を待つのが基本。吹き流し仕掛けなので餌が海底から20センチくらいの位置に浮いているのを意識しないとダメなようだ。潮が遅いときは底から錘を仕掛けの長さの半分くらい切った方がいいんだろうか? この辺りは分からなくなったら船長に聞くことにしよう。針が根掛かりするようだったらタナを上げていくって感じかな?
オニカサゴは泳ぐのも捕食するのもあまり得意な魚ではない。ということは待ち伏せ型の捕食をすると考えられるので、目の前を餌が通ったら飛びついてくるはず。小さな魚信があっても放置しておくといいらしく。三度目くらいのグゥーンと竿先を引き込むような魚信を感じてからゆっくり竿を立てる。根掛かりが怖いけど少し糸を送ってあげるのも食い込ませるのに有効らしい。オニカサゴの口の中は硬いので、慌ててアワセルとすっぽ抜ける。ムツ針がオニカサゴの硬い口の中を滑ってちゃんとフッキングするまで我慢するってことだと思う。完全に向こうアワセの釣りと考えていいようだ。
巻き上げは慌てずに、ドラグを効かせながら電動リールでゆっくり巻いてくる。水圧変化には強いらしく海面まで暴れて楽しませてくれる。楽しませてくれる一方でバレることもあるので、海面まで寄せたらタモですくってもらうのが正解らしい。ヒレというか突起部のあちらこちらに毒があるので、船長の手があいたときに頼んで危険な場所は切ってもらうしかない。下顎をしっかりとカサゴ持ちすれば、針を外すくらいは大丈夫…かな?
著者: へた釣り