とってもいい思いをした舘山沖のLTウィリー五目2戦目。魚が高活性だったし、シャクリ方を思い出したというのもあるんだろうけど、水深130メートルでも、付け餌のオキアミがちゃんと残っていたというのも大きいかも。「オキアミ職人」というマルキューの添加剤を使ったが効果抜群だった。
金沢八景・一之瀬丸のLTウィリー船の仕掛けは、ウィリー3本針。3本ともウィリーにしてもいいが、ウィリー2本+カラ針1本で攻めるのが推奨されている。付け餌は冷凍オキアミの小さなブロックを1つもらい、海水を入れたバケツで解凍して使う。そのまま使うと身が柔らかいので、100メートル前後のタナに仕掛けがたどり着くまでオキアミ餌がちゃんと付いているんだろうか?と不安を覚えた。実際、解凍した餌をそのまま使ったLTウィリー五目初戦では、カラ針に魚がかかる頻度は著しく低かった。魚信がなく高速巻き上げで仕掛けを回収するとオキアミは確実に取れるので、ちゃんと付いてるかどうか確認しようがない。
3本針のうちの1本が無駄になっているかも、という状況にへた釣りは耐えられない。カワハギで余っていた塩で締めることも考えたのだが、500円以下で買えるのならと、「オキアミ職人」という液体の添加剤を買った。ウキ釣りで使うエサバッカンを持っていき、解凍してオキアミから大きくて目がちゃんと付いているものを選んで入れていく。あとは選んだオキアミがヒタヒタになるまでオキアミ職人を注いで、15分以上放置しておくだけ。アサリの塩締めと違って、締まりすぎるということはないので、ずっと漬けたままで大丈夫。そのままエサバッカンから使えばいい。添加剤を使うと手がベタつくのが嫌という人もいるが、多少のベタツキは感じるものの気にならなかった。
効果はオキアミを針に付ける段階で実感できる。市販の加工餌並みとはいかないが、解凍しただけの状態のオキアミよりも身の硬さは格段に上がっている。カラ針で釣れてくる魚の数は飛躍的に伸びたのだから、500円分以上の価値は十分にある。カラ針に食いついた魚はウィリー針よりもがっちり針掛かりしていることが多いので、この魚の動きを利用してウィリー針に魚が掛かる率もよくなっているような……。マトウダイはカラ針に掛かった小型のヒメに飛びついてきた。この1匹だけで十分に元は取れたような気がする。
著者: へた釣り