船からオキアミ餌を使う釣りは何度かしたことがあるが、これまで加工されて身が締まったオキアミしか使ったことがなかった。LTウィリー五目船でもらったオキアミはブロックを溶かして使う。水深もあるのでこんなに身が柔らかくて大丈夫なんだろうか? 外れちゃうわない?と不安になる。
もちろん、コマセ用のオキアミブロックから付け餌を取ったことはあるが、堤防釣りでは深いといってもせいぜい水深10メートルくらいまで。軽い錘でゆっくり沈めていく釣りなので水の抵抗でオキアミが針から外れるという不安はなかった。金沢八景・一之瀬丸のLTウィリー五目は3本針仕掛けでうち2本はウィリー針、1本はオキアミ餌の空針を使う。80号の錘を使って水深100メートルまで仕掛けを落とすLTウィリー釣りでは、タナに仕掛けがたどり着いた時点でオキアミ餌がちゃんと付いているんだろうか?と不安を覚える。
それくらいオキアミブロックを海水で解凍した付け餌は柔らかくて、普段使っている加工済みのオキアミに比べて、頼りなく感じたのである。仕掛けを回収してもオキアミが残っていることは稀で、魚が掛かるのもウィリー針のことが多かったので、疑念がさらに募る。オキアミが取れてしまうことを前提にエコスカートで誘うなんて妙なテストもしてみた。もらった付け餌用のオキアミを簡単に加工する方法はないかと調べてみると、そう難しいことではないようだ。塩や砂糖、お好みでアミノ酸、ニンニクなどに漬けるだけで身を締めることができる。
砂糖が最も身をしめてくれるが、手がべとつくという副作用があるようで、塩+アミノ酸が一番使い勝手がよさそうだ。…ん? 塩+アミノ酸? それってカワハギ用に買った「アミノソルト」でもいいってこと? ボトルに「アサリ用しめ塩」と書いてあるが、「イソメ類の虫エサや魚の切り身等の身エサにも使用できます」とも書いてある。「等」にオキアミが含まれるかは不明。昨年買った「アミノソルト」が余っているので、どれくらいオキアミの身が締まって安心感が増すのか次回釣行で試してみよう。
オキアミ専用ってことならマルキューの「オキアミ職人」という加工用の液体が売られていた。身を締めてくれるだけでなくニンニクエキスとアミノ酸を配合。黒変まで抑えてくれる効果があるらしい。エサバケットなどにオキアミを入れ、全体が液に浸かる程度の量を加えるだけ。462円なので、加工済み付け餌を買う値段で何度も加工餌を作れるってことみたいだ。欠点はやはりベタつくってことのようで、海水で少し薄めて使うのがよいという話もある。「アミノソルト」でうまくいかなかったら買ってみようかと考えている。堤防でも使えるしね。
著者: へた釣り