剣崎沖まで2回行って、釣果は……ボウズじゃないけどウリンボサイズばかり。クロダイとか大アジとかお土産は確保できているので惨敗気分ではないものの、イサキに関していえば、完敗もいいところである。縦縞が消えた大イサキを釣りたいのでお勉強を続けているんだけどなぁ~~。
イサキ釣りに対する口伝が2つ。イサキ釣りのコツはどうやらこの2つに集約できるようである。「イサキはタナを釣る」「名人は大物から釣っていく」。おそらく両方ともにうまくできていないから数も釣れないし、大物にも出会えてないんだろうけど……。
■正確なタナ取りはピタゴラスさんに教えてもらわないとねまずは「イサキはタナを釣る」。これは釣りに行く前から何度も言われてきたことなので、大きくタナを外しているとは思わない。カウンター付きリールも使っているので、船長の指示ダナには入っているはずなんだけど……。実際に船に乗って周りを見ているとどうも勝手が違う。
船長の指示ダナは「18メートルから12メートルまでやってね」という具合に、結構広く出る。だからといって水深12メートルから18メートルまで魚がいるかというとそうではなく、みんなでコマセをシャクって魚が浮いたら12メートルまで可能性ありという数字だと思う。まずは18メートルまで仕掛けを落としてその上2メートルくらいから始めるんだと思う。群れがコマセで浮いたら少しずつタナを上げていく。
で、ここで問題。海には潮の流れがあり、仕掛けはまっすぐ入って行くことは稀なこと。例えば30度くらいの角度で糸が入って行く場合は、水深18メートルに仕掛けを入れようとすると、18÷√3×2で約20.8メートル糸を出さなくてはいけない。道糸に角度が付いたら糸を出す量は狙うタナの1増しと覚えておくことにしよう。
■イサキの大物は群れの上の方にいるはずなんだけなぁ~イサキの群れで大物は群れの上の方にいるという話は、よく聞く。イサキの群れはちょうど円錐のような形で遊泳しているようで、円錐の頂点にいるのがその群れで最も大きなイサキであるらしい。名人ともなれば群れで一番大きなイサキから釣ることができるようで、「名人は大物から釣っていく」という口伝もある。
で、実際のイサキ船の上。へた釣りは「一匹でもいいから大イサキ~」というわけで、指示タナの80%より上を攻めるようにしていたのだが、実際に大物を釣り上げたのは……底周辺を攻めていたへた釣りの2つ右横の釣り人。マアジ、サクラダイに加えて、カサゴ、ベラまで釣っていたので、明らかにタナは低すぎるはずなのに……。
こうなると、もう、イサキ釣りの何を信じていいのか分からなくなるが、魚を釣った方が勝ちなわけで、魚の活性が低くて大きな群れがないときは、底周辺も攻めてみないとダメだってことだろうか?
著者: へた釣り