この数日、気温が急上昇し、そろそろ東京湾のアジの群れも深場から浅場に回ってくるはず。今週末はLTで東京湾の美味しい金アジを大漁といきたいところ。品川・中金からLTアジ・シロギスリレーに乗る予定なので、LTアジの釣り方をおさらいしておく。誘い方で釣果に差がつく。
LTアジ・シロギスリレーは中の瀬~木更津沖の水深15~20メートルくらいがポイント。タナの指示は海底から2.5メートルくらいと指示されることが多い。40号のアンドンビシにイワシミンチ、仕掛けは2メートル前後の吹き流し式3本針にアオイソメかイカタンを付けて狙う。アオイソメにしか食ってこない日があるので、最初はアオイソメとイカタンのミックス付け。イカタンにも食ってくるようなら手返しがよいのでイカタンで狙う。アオイソメの餌付けは小さくタラシはなしで構わない。
■入れ食いモードに突入したらコマセボケさせないようにする
仕掛けを投入してビシが底についたら1.5メートル撒きあげて大きく一シャクリ。もう1メートル撒きあげてもう一シャクリして指示タナの底から2.5メートルでしばらく待つ。魚信がないようならもう一度底まで落として同じ動作を繰り返す。釣りを開始したばかりのときは、コマセで船の下にアジの群れを居つかせるためにあまり粘らずに仕掛けの回収、コマセの付け替えをテンポよく行う。
高活性のアジの群れが船の下につけば、仕掛けを下ろしたらすぐに竿先にコッビビビッという小気味よい魚信が出るようになる。こうなると入れ食いモードで1日やれば余裕で束釣りペースになるのだが……まぁ、東京湾でそんないい思いができるのは年に一度か二度。入れ食いモードのときはあまりコマセを撒かないようにしてアジがコマセボケするのを避けるようにするのが釣果を伸ばすコツ。魚がかかってからはあまり遊ばせないのもコマセボケさせないために大事だ。
■誘って誘って金アジに口を使わせるのが東京湾LTアジの醍醐味群れはいるはずなのに食い気が立たないということの方が東京湾では多い。このときに釣果を伸ばすのが誘いのテクニック。ゆっくり竿を持ち上げては下ろす。コマセがポロリとこぼれるようにイメージして小さくシャクる。というのが、魚信がなかなかでないときになんとかアジに口を使わせる方法。周りも釣れていなくてダレ気味のときにも頑張って誘っていれば自分だけ釣れることがある。誘って食わせるのが東京湾のLTアジの面白さだ。
周りは釣れているのに自分だけ釣れてないときは、タナが間違っていると疑った方がよい。指示ダナの底から2.5メートルはあくまで目安で、底1メートルにしないと食ってこないことがあるし、逆に底から4メートルくらいに群れがいることもある。目安として、潮が速い(道糸が斜めに入る)ときは、指示ダナより深め、潮が緩い(道糸がまっすぐ入る)ときは指示ダナより浅めを意識した方がよい。
著者: へた釣り