コマセワークの原稿を書いたら師匠から「この考え方にプラスして、ガン玉ワーク(ウキチョイスワーク)とハリ号数ワークも覚えるといいですよ」というアドバイスが……ハリスを張りながらいかにコマセと同調させて付け餌(針)を沈めるかを意識するともっといいよってことらしい。
釣り具屋に行くと、ウキがたくさん売られていて、どれにしようかなぁ~っと悩むことになる。Bや3Bなどと書かれているのがウキの浮力で、当然重いガン玉をつけられる高浮力のウキの方が仕掛けを早く沈めることができる。そこまでは分かるのだが、じゃあ、自分がやる釣りに適正なのはBのウキ? 3Bのウキ?と聞かれるとよく分からない。師匠によれば、針の重さも意識して餌の沈みをイメージできると完璧ってことらしいのだが……。
■高活性なら高浮力のウキ、低活性なら低浮力のウキが基本
へた釣りは、釣研ファンなので、ウキは釣研オンリーでそろえている。特に「浦島円錐 極」というシリーズが、人生初の60超クロダイ、35超メジナを釣らせてくれたウキなので、G2、B、2B、3Bと4種類持っている。釣り場についたらまずはこのウキで釣り始める。どの浮力のウキを使うかというとまずはBで始める。そのあとはメジナの活性が高そうだったら早く沈むように2Bや3Bのウキと仕掛けに。どうも活性が渋そうだったらG2に仕掛けを変える。「少し沈下速度が早い方がアピール力が強くなって高活性のメジナには好結果をもたらすことが多く、逆に活性が低ければ、沈下速度を遅くしてゆっくり長い時間漂わせるとよい」と師匠に教わったからだ。0や00という超低浮力のウキもあるが、よく分からないので持っていない。
夜釣り用のウキはLF電輝円錐を愛用している。夜釣りで棒ウキだと使い慣れていない上にキャストが下手なので、ウキに道糸が絡んでというトラブルが多発する。LF電輝円錐なら使い慣れた円錐ウキと扱い方が同じなのでトラブルが少なくなる。使い方のコツとして、LF電輝円錐は余浮力が大きすぎるような気がするので、3BのLF電輝円錐なら(G4+3B)という風に表示浮力よりもガン玉を少し足して使うと感度がアップするような気がする。
ほかにもゴロタ場などの浅い場所を攻めるとき用にとばしナナメ+キャッチセンサー。メバルの餌釣り用にLFミクロセンサーという小型棒ウキを使った二段ウキ仕掛けにすることがあるが小さな棒ウキが水面からシュッと消えていく様子はなかなか楽しい。メバルの場合はシュッと消えてからしばらく待たなければ針掛かりしないんだけどね……。メジナがコマセに浮いているのにウキに魚信がなかなかでないときにも二段ウキ仕掛けは有効なのだが……個人的にはあまり釣果が上向いたことがないので、浅場専用に使っている。
■段打ちでさらに細かく餌の沈む軌跡をコントロールしよう
魚の活性に合わせて付け餌の沈降速度を変えるという考え方を一歩進めたのが、ウキ下に2か所以上ガン玉を打つ、段(しず)打ち。ハリスを張って(張らなきゃ魚信がウキに出ない)、思い通りの速度とハリスの軌跡で餌を沈めるテクニックだ。
G2ならG5×2
BならG2+G3
2BならB+G4
3BならB+G1
という風にガン玉を2か所に分けて打つ。
師匠は、ハリスの張り優先派なので、ウキ寄りに軽めのガン玉(2BならG4)、針寄りに重めのガン玉(2BならB)を打つ。これなら、針に近いガン玉が先行して沈むので、ハリスに張りを作りやすいということである。一方で、ウキ寄りの道糸部分に重い方のガン玉を打って、比重が軽く浮き上がりやすいナイロン糸部分を早く沈めちゃおうという意見もある。へた釣りの使い分けとしては、ハリスが4メートルとして、狙うタナが7メートルより深い(道糸を3メートル以上水面下に沈めたい)場合はウキ寄りを重く、狙うタナが7メートル以浅の場合は針寄りを重くという風に使い分けている。
著者: へた釣り