実は女性向けの釣り具ブランドって必要?と懐疑的だったわけだ。アパレルに限ればありなんだろうが竿やリールが女性向きのデザインである必要がどうにも理解できなかったし、釣りを趣味にする女性が本当にそれを求めているのか分からなかった。34からペア用ロッドが発売される。
へた釣りの身近にいる釣りガールといえば、最近あまり一緒に釣りに行ってくれなくなった子供1号&2号である。彼女たちが使いたい道具は、「パパが使っている道具である」。一番高くて性能がよい道具をパパが独占していることを子供たちは知っており、隙あらば「貸して」と道具を奪っていく。貸した方は折られたりしないかと少々心配なわけだが、そこは子供たちも心得たもの。いつも以上に注意して釣りをするので、トラブルはなく、釣果もよい。そのせいで「パパの道具でなら釣れる」「パパはずるい」という刷り込みがされていく。
最近では船釣りの竿は予備も含めて余裕がでてきたので、竿とリールは先に子供たちに選んでもらうことにしている。ここで面白いのが、竿やリールで釣果にあまり差がないと分かると初めてデザインや女の子らしい好みが出てくる。子供1号は白い竿に白いリールの組み合わせが好きで、小突きカレイには柔らかすぎると指摘しても白い竿(ライトゲームBB)と白いリール(スポルザ)で釣る。子供2号はもっと現実的。竿を選ばせると「一番新しい竿はどれ?」と聞いてくる。新しいと機能がよいと考えているようだ。リールは手が小さいためパーミングのしやすさでシマノの物を選ぶ。
アジング用のワームなどを買ったことがある34というメーカーから「GUIDEPOST LHR-57」のペアロッドが発売される。GUIDEPOSTはアジングの入門用シリーズで、男性用は白いブランクにグリップが黒、女性用はグリップがピンク。竿の基本性能は同じだ。レディースカラーは数量限定らしい。久しぶりに女性向け釣り具を見たわけだが……34ファンの女性がターゲットなのかな? ファン向けの限定商品なら間違いなくニーズはある。
著者: へた釣り