初冬の大アジ狙いが不発に終わり。何が悪かったのかを反省する。波っ気がなく、アジの活性が低かったのはあるが、それでも1日やって4匹では何かが間違えている。カサゴやイシモチも視野に入れて、リアクションで口を使わせてやろうなんていうスケベ心を封印して王道に戻ろう。
コマセをバケツ1杯半撒き、4~5回竿を煽れば仕掛けを回収して手返しする。それなりに頑張って釣っているつもりなのだが、カサゴやイシモチをお土産にするのが楽しくて、指示ダナより底を攻める変な癖が付いてしまっているのが、一番の問題点。底でアジを掛けても、反転して逃げる深さがないので、針掛かりが浅くなっている。実際、前回の釣行でも、明らかにアジの魚信なのにバラシや掛け損じが3、4回はあった。一度基本に帰る必要がある。海水温が下がってきて浅場のアジの活性が落ちてきた初冬は、より正確な釣り方が求められるように感じる。
基本のタナは底から2.5メートル。30センチのクッション+仕掛け2メートルなので、一番下の針は潮の流れがないときは底から20センチくらいの位置にあることになる。逆に潮が速いときは、底から2メートルくらいの位置に仕掛けがたなびいていることをイメージする。コマセは底から1.5メートルで1回、指示タナでもう1回振り出すようにしているのだが、底から誘い上げるという距離でもないので、思い切って指示タナで2回振り出すように変更する。着底したらビシで底をトントン叩く感じで道糸がまっすぐになるように調整してからタナを正確に取る。
最初にコマセの振り出したタナで20秒くらい待つ。魚信がなければ、竿先を50センチくらい下げてもう一度、竿をビュンと振り上げてコマセを振り出すと同時に、仕掛けを動かしてアジに餌の存在をアピールし、20秒待つ。この動作を2回行ってから仕掛けを回収。このときコマセがちょうど撒ききれているようになっていれば、仕掛けが海中にある間はコマセの煙幕が途切れずに張れていることになる。
アジの泳層は基本ほぼ底。底からコマセに向けて突進してきて、漏斗状の口を開いてコマセを吸い込んでは、反転して底へと戻っていく。この反転したタイミングで針掛かりするのだが、タナの取り方によって、膜状の弱い部分にばかり針が掛かってしまうことがある。アジの上あごの硬い部分にしっかり針掛かりするタナを探し出すのがLTアジ釣りで釣果を安定させるコツ。巻き取り時や取り込み時のバラシが減るので、どのタナで上あごにアジが掛かったかをマメにチェックする。
アジの群れが船の下についているのが分かっているのになかなか口を使ってくれないという状況になって初めて誘いの勝負になる。ゆっくりフワリとシャクる、大きく竿を持ち上げてゆっくりと竿先を下ろしていくというのがヒットパターンになる。アジの群れがコマセに呆けないように、最初は2回振り出していたコマセを1回だけにし、長い時間、コマセをポロポロこぼしていくようなイメージでアジの食い気を長時間持続させる。
著者: へた釣り