県のシンボルとして制定された花は県花。花以外にも県木、県鳥などが47都道府県で決められている。ほかにも県魚や県獣、県蝶なども定められてはいるが、あまりメジャーではない気が。沖縄の県魚がグルクンなのは多くの人が知っているとしても、東京にも都魚ってあるのかな?
東京の都魚……ふさわしいのはマハゼ? ボラ? シーバス? 正解は「なし」が正しいようで、県魚が制定されているのは29府県のみ。東京は制定していない。県魚の場合、県のシンボルという意味合いよりは、「オラが県の水産物自慢」という意味合いが強いらしい。魚だけでなく海産物ならOKみたいだ。
静岡県の場合は「1月・ブリ、2月・サバ、3月・マダイ、4月・桜エビ、5月・カツオ、6月・シラス、7月・ウナギ、8月・イカ、9月・アジ、10月・タチウオ、11月・キンメダイ、12月・カキ」と月変わり。地魚自慢の寿司屋の旬のメニューみたいだ。
京都府も「春・サヨリ、メバル、マダイ、イサキ、ワカメ、夏・サザエ、トビウオ、タチウオ、トリガイ、シロイカ 、秋・アキイカ、アマダイ、ハタハタ、ササガレイ、ニギス、冬・ズワイガニ、ブリ、ヒラメ、アンコウ、カキ」と季節変わり。京懐石の旬の食材集って感じか?
千葉県のように稚魚の放流事業に力を入れているからタイ、埼玉県は絶滅が危惧されているからムサシトミヨ。香川県は養殖発祥の地だからハマチ。県のシンボルらしい県魚は、岩手県の南部サケ、山形県のサクラマス、山口県のフグ、鳥取県のトビウオ。
他の県魚が1980年代後半から90年代半ばに制定されたのに対して、沖縄県のグルクンだけは1972年5月15日に制定されている。グルクン以外の県魚は、決めたはいいが、決めた当人でも忘れている?
著者: へた釣り