ワラサ&マダイデビュー戦の釣果を、「マダイとワラサは釣れなかったけど、いろんな魚が釣れて楽しかった」と師匠に報告すると、「マダイ狙いで釣っちゃいけない魚のオンパレードじゃないですかぁ」とのお返事。師匠に教わったマダイ&ワラサ狙いのコマセとタナ取りの方法をメモ。
アジ、ムツ、メバル、カサゴにサクラダイ、ベラ、ネンブツダイ。本命抜きの七目釣りを達成したわけだが、「ベラやカサゴが釣れたら、タナがおかしいって気付かないとね」ってことらしい。夏の根周りは餌取り天国、餌取りをかわして餌持ちをよくしとかないとマダイは釣れないんだそうだ。マダイも根魚だけど、回遊性が強い根魚で、食いが立つと中層まで平気で上がってくる。ワラサも根周りを回遊するけどベイトによって表層まですぐに浮上する。「餌取りが釣れなくなるタナまで刺し餌を上げてやらなければ少ないチャンスはものにできない!」というのが師匠の教え。
師匠に教わったマダイのコマセワークはこんな感じ。クッションゴム1m+ハリス9mで天秤の先に10mの仕掛けが吹き流しになっているという設定。以前、ネットで調べてまとめた釣り方よりも、仕掛けの振り出し位置が低い。やはりよく釣れるのは底ギリギリという認識でいいそうなのだが、餌取りをかわさないと釣りにならないのでタナの取り方はシビアみたいだ。
1.ビシが底に着いたらすぐに1mほど撒きあげて根掛かりを回避する。
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2.5~10秒くらい待って仕掛けをなじませて天秤などにハリスが絡むのを避ける。
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3.大きく1シャクリ。
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4.2m刻みでハリスの長さ分、シャクっては2m巻き、シャクっては2m巻きを繰り返す。10mの仕掛けなら5回。
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5.竿置きに竿をおいて5分待つ。魚信があってもなくても5分で仕掛け回収。
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6.付け餌のチェック。餌が残っているようなら同じタナを。餌が取られているようなら最初に巻き上げる長さを2mにしてみる。
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7.付け餌が残ってくるタナが見つかるまで1~6を繰り返す。
注意点は、2~4のシャクリでコマセカゴのコマセを8割撒いて、5で待つタナを始点にコマセの帯を作る。残ったコマセが潮の流れでポロポロこぼれるようになっていれば理想的らしい。底潮の速さによって最適なコマセカゴの開け具合は変わるので試行錯誤して最適な設定を探していくしかない。
と、ここまで書いて、ウキフカセのコマセワークを横にではなく、縦にしたのと似ているなと気付く。一番多くコマセが出る2で餌取りを足止めして、食わせたいタナへコマセの帯を作っていく。本来根に隠れている警戒心の強い大型の魚が我慢できずに根から飛び出してくるのをしとめる。なんだか釣れそうな気がしてきたぞ。
マダイに比べると、ワラサのコマセワークは単純みたい。船長は、ワラサの魚影ではなく、ワラサのベイトとなる魚の群れがいる上に船を付ける。指示タナもベイトがいる層を指定してくれる。例えば、「底からハリスの長さ+1~3m」という指示ならば、迷わずにそのタナにビシを送り込んで、一気にコマセを撒いちゃえばいいだけみたいだ。「一振りで全コマセ放出でも構わない。青物なんて狂わせてなんぼ」という考え方でいいそうだ。
「タナに集まっちゃえば、もう入れ食い」ってことなのだが……ワラサの入れ食いって……持って帰って食べることを考えると、想像したくないかも。同じやり方でカツオだって入れ食いにできるそうなのだが……もっと考えたくない。1回の釣行でワラサは2本くらいで十分……と、1匹も釣ったことないくせに既に入れ食い気分のへた釣りなのであった。
著者: へた釣り