朝晩寒くなってきたので妻が今季初のおでんを仕込み始めた。ぬる燗をちびちびいただきながらおでんをつつくのが大好きである。練り物は安い物を買うと後悔するので大寅など少しお高めの物を買う。高いのであまりたくさんは食べられない。自前で高級練り物が作れるかもと思いつく。
そろそろアマダイの季節である。昨年末に自己最大を釣らせてくれた葉山・たいぞう丸でそろそろ出船が始まりそうだし、羽田・かみやでもスポット出船し始めた。タイミングが合えば開幕させたい。アマダイを釣るのはあまり得意ではないが、仕掛けを動かしすぎるのでアマダイ以外のゲストを釣るのはすごく得意だ。アマダイを釣りに行ったはずなのにこれじゃない五目、ときにはこれじゃない十目超えなんてこともある。
アマダイで釣れるゲストたち…これがおでん種の練り物を作るのに最高なのではないかと気づく。キダイ(レンコダイ)は練り物の「鯛入り」の鯛の正体だし、ヒメコダイ(アカボラ)やソコイトヨリの身質はすり身にするのにぴったりな気がする。トラギスやカナドなども数匹だけなら持ち帰る気がしないが、すり身にするなら数がまとまってなくてもよい。ヒメなら釣りたくなくても釣れる。ムシガレイやタマガンゾウヒラメもすり身にできるかな?
おろした身をフードプロセッサーですり身にしたら、すりおろした山芋と塩、砂糖、片栗粉を入れてすり鉢で馴染ませる。山芋を多めにするとふんわり仕上がる。形を整えにくいようなら片栗粉を少しずつ入れていってまとまるようにする。具はごぼう、紅生姜、枝豆、人参、玉ねぎ。170度くらいでじっくり揚げたら出来上がり。
著者: へた釣り