釣って一番うれしい魚がカイワリ。お刺身で最高なのだ。東京湾出船の船でも沖のウィリーやアマダイのゲストとして混じるが、まとまった数が釣れる感じではない。専門に狙っているのが宇佐美・治久丸で、上手な人ならツ抜けすることも。ツ抜けなんて贅沢は言わない。5匹釣りたいぞ!!
伊東沖でいつカイワリが釣れ出すのか? 実はよく分からない。最初にカイワリを釣ったのは2010年。船釣りを初めたばかりのころだ。初めて船からコマセを使った釣りのターゲットがアジではなくカイワリだったのだから、自分でも変なヤツだと思う。なんとか2匹釣れ、お刺身にして食べた。これが猛烈に、たぶんそれまでに食べたどの魚よりも美味しかった。それ以前に船釣りはカワハギしか経験がなかった。船釣り全般に大ハマりするきっかけを作ってくれた魚がカイワリである。カイワリ初体験がブログを書こうと決めたきっかけでもあった。最初の投稿に船長からの聞き書きとしてこう書いてある。「夏場はサバが邪魔して釣りにくいので暑くなる前がカイワリを狙いやすい」。
2011年もカイワリを狙ってゴールデンウィークに3回船に乗った。釣果は0匹→1匹→1匹。自慢できる釣果ではないが、とにかく1匹でもいいから市場ではなかなか手に入らないカイワリのお刺身を食べられるというのが伊豆ゴールデンウィーク合宿の喜びであった。実はこの年までは3本針にオキアミを付けて釣っていた。その年の6月に剣崎沖イサキでウィリーと出会う。翌年の3月に州の崎沖でウィリーにて初のカイワリ。ウィリーをほぼ静止なしでシャクルとカイワリが釣れるというのが、船上でじっとしていられないへた釣りにはうれしかった。以来、カイワリはウィリーで狙う最上級のターゲットになった。
2012年から船長に「餌の方が食うよ」と諭されても全く聞く耳を持たずにウィリーをシャクリまくる。4戦してマトウダイ→マダイ→クロダイ→ヘダイの良型を釣り、伊豆の○○ダイに愛された男になった。ただし、カイワリは4釣行で1匹だけと大惨敗。船長に「カイワリはまだ早いよ。7月くらいからですよ」と言われる。え~~~暑くなる前がって言ってじゃ~んと思ったが黙っておく。その年は7月に1泊のプチ遠征を行い、2釣行で2匹ずつで4匹。
2013年もゴールデンウィークにカイワリを狙うはずだったが、この年は釣況があまりよくなかったようで、イサキ中心の釣りになってしまった。結局カイワリを狙えたのは3釣行して1回だけ。へた釣りが2匹、子供1号が1匹釣った。やっぱりゴールデンウィークの時期だと伊東沖でカイワリを狙うには早すぎるのかなぁ~と思うようになった。そのせいで2014年はゴールデンウィークの伊豆合宿を中止することになった。カイワリが釣れない(食えない)伊豆合宿なんて……。
伊東沖でいつカイワリが釣れ出すのか? 治久丸の釣果報告をマメにチェックし、プチ遠征できるタイミングを計っている。5月17日の釣果報告にとうとう「カイワリ好きの方お待たせいたしました。ボチボチきました~午後船オススメです」というコメント付きで15匹のカイワリの写真が掲載される。11日の釣果報告には「ウィリーでも当たってきました」とある。行きたくてウズウズしてきた!! でも、都合よく土曜日の午後船と日曜日の午前船がカイワリ五目で出船確定している日ってなかなかないんだよなぁ~。
著者: へた釣り