スマホの変な(失礼w)使い方を紹介しているあんどろいどスマートの担当者から「何か企画ないですか?」と詰め寄られる。釣りばっかりしやがって、来月もアキアジ釣りで1週間も休むとか言ってるへた釣りへの嫌がらせ? お前は浜ちゃん並みの×社員だと言わんばかりの凄味に……。
気圧されたへた釣りは、「んじゃ、船上からスマホを使ってツイキャスでライブ放送するとか、どう?」。もちろん口から出まかせである。釣ノリノリ師匠がツイキャスで釣りの様子をライブ放送していたのを見ていたので、技術的に可能だということは知っていたが……インドア系のスマホ活用サイトであるあんスマならそんな企画は一蹴してくれると思っていた。しばし、沈黙のあと、「いいっすねぇ~、それやりましょう!」。…なんでもいいんかいっ! というか、へた釣りを働かせるためだけに用意された謀略かっ! それでも構図的には言いだしっぺはへた釣りということになる。働きたくないからやれませんとはさすがに言えない。
動画コンテンツ…釣りに関してもネットのメインコンテンツの1つとなっている。シマノのSHIMANO TV、ダイワのFISHING.ch、マルキューのMarukyu TV、釣り動画を集めたアピスTVなんてサイトもある。いずれもプロアングラーや釣り具メーカーのスタッフの釣行の様子を、ちゃんとした撮影スタッフが撮影し、編集した動画が公開されている。へた釣りTVはというと……与えられた機材はスマホ1台のみ。釣るのも自分なら撮るのも自分、放送するのも自分。その自分の釣りの腕前が一丁前ならいいのだが、釣りが下手なのをウリにしているわけで……誰が見んねん! こんな放送!!!!!
それでも、「いいっすねぇ~、それやりましょう!」と言われたら、100%嫌がらせだと分かっていてもお給料をもらっている以上、やらなきゃいけないわけで……既存のネット上の釣り動画とは一線を画する、釣りの下手な人はどうして魚が釣れないのかを見ていただいて、失笑してもらうという動画コンテンツにするしかない。例えばイサキ釣り。一生懸命シャクっているへた釣りの様子を見て、「そのシャクリ方じゃ…」「あと1秒長く待って」とツッコんでいただく、マゴチ釣りなら竿先の動きを見て、アワセるタイミングを「今だぁぁぁああ~」と指南できる。釣りに行けなかった週末に、下手な釣り師を見てからかえる……それがへた釣りTVの楽しみ方?
ホンマにこんなの開局してええんかいな、という不安はあるが、準備をしているフリくらいはしておかないとね。というわけで、自分で釣って自分で撮るための道具を考えた。スマホは防水仕様のG'sOneという機種を与えられた。問題はこれをどう船べりに固定するかだ。スマホを置けるスタンドは数多く発売されているが、船の揺れ、エンジンの振動などを考えるといずれもグリップ力に不安がある。ただ置いて立てかけるだけのタイプでは間違いなく海にスマホが落ちる。車用のスマホスタンドがいくらかマシか。車載用のスタンドを吟味した結果、一番グリップ力に優れていそうなのが「スマートフォン車載スタンド GEINUS4.0」。これをロッドホルダーの基部にネジで固定できるように改造して使えば、スマホを船べりに固定して撮影できるような気がする。
船べりからの映像だけだとつまらないのでカメラアイで映像を撮影できる「LOOXCIE LX-1WEARABLE CAMCORDER」を併用しようと考えている。撮影した動画はBlueToothでスマホに転送できるため、穂先の動きやへた釣りの目の動きで映像を作れる。釣りにちっとも集中せずにキョロキョロしているへた釣りのダメっぷりがすごくよく分かる映像になりそうな気がする。
さらに、スマホ用の小型ガンマイク「スマートフォン用モノラル小型ガンマイクロホン AT9913iS」。釣り竿持ってスマホを持っては腕が2本しかないへた釣りには無理なので、スマホを据え置きにした状態でも音声が拾えるようにしておきたい。「カ~イ~ワ~リ~」と変な呪文を唱えながら竿を振っていたり、「マゴチリア~ン」と意味不明の歓喜の声をあげるへた釣りの様子を…映像に残すのは…考えものだなw
著者: へた釣り