「イサキは上からタナを取るからカウンター付きリールを買ったんですよ」と話すと、「カウンターを信じちゃだめ。ちゃんとラインの目印でタナを取る」と言われてちょっとビビっていたのだが、実際に船に乗ってみると、右も左もカウンター付きのリールを使っていて、ホッと胸を撫で下ろす。
一番よく見るリールはダイワの「イッツ ICV150R」。オレンジ色のかっこいいリールだ。船宿指定のPE2号が200メートル巻けて、カウンター付きなのに270グラムと軽量でシャクりやすいのが人気の理由だと思われる。6月12日の釣行では片舷10人の乗船者のうち、実に5人がこのリールを使っていた。残る5人のうち電動リールを使っている人が2人。ビシ60号とはいえ水深は25メートル以下なので、
巻き上げを電動でというよりは電動リールのカウンターを利用していたのだと思われる。へた釣りは「SCクイックファイヤー小船400XH」を使っていたので、カウンターなしのリールを使っていたのは10人中2人だけ。カウンターを頼ってタナをとっている人の方が圧倒的に多いことに気づいてホッとした。周りが「ちゃんとラインの目印で」って人ばかりだと……釣ってて緊張するよね。
■空いている船などない! オマツリしない方法を誰か教えて!イサキ釣りに行く前からもう1つ不安だったのがオマツリである。釣期の短い釣りものなので、土日の船の上は大変混み合っている。1回目の釣行は片舷10人。2回目の釣行も片舷8人。横の人との間隔が1.5メートルくらいしかないのにそれぞれが3メートルくらいの仕掛けを投入するわけで……オマツリが避けて通れない。剣崎沖は潮の流れが速いので、どうやったらオマツリを減らせるかに悩みまくっている。
投入は少なくとも2メートルくらいは振り込んで行う。足元にビシを投げ込むよりもこれでかなりオマツリのリスクが減る。落とすスピードも指でサミングしながらゆっくりと。特にラインが斜めに入っていくときは仕掛けが流されすぎないように気を付けるようにしている。でも……潮上の人がラインが斜めになるのを気にしないで落とす人だったら、同じスピードで落とした方がいいような気もするし……どうすればオマツリしないで済むのか、いい方法があったら誰か教えて!って感じである。
投入よりも難しいのは仕掛けの回収。潮下の人の目の前を通して巻き上げ、仕掛けを回収することになるので、本当に難しい。特にアジなどの魚が付いているときは……魚が暴れるのでオマツリの頻度が上がる。「わぁ~アジィィ」とか「イサキかなぁ~」とわざと横の人に聞こえるように声を出して、オマツリ注意警報の変わりにしているのだが……あんまり効果がない。へた釣りは潮上の人が魚を巻きあげているときはラインが交叉しないように竿先を下げたり、突きだしたりしてかわすようにしている。
著者: へた釣り