釣りに限らず、もしかしてと思ったら仮説はどんなしょうもない物でも頭の隅に必ず留めておくべきだと思う。氷雨降る時化海で闇堕ち釣行では、船長は久里浜沖でイナダでお土産を確保と目論んでいたが実際には卦もなかった。空が暗いとイナダやワラサなどの青物は活性落ちるのかもね。
前日は久里浜沖でイナダが1~4匹という釣果であったそうで、出船前に金沢八景・一之瀬丸の瀧本船長から久里浜沖の釣況は「イナダを狙ってマダイが混じる感じ」と説明された。実際にはイナダの気配はなしで船中ゼロだった。久里浜沖のイナダが姿を消した理由を考えると、宇佐美・治久丸でカイワリ釣りのときに「日が傾いて空が暗くなればイナダが大人しくなる」と聞いたのを思い出す。実際、イナダは夕方になると邪魔してこなくなりカイワリをゲットできる確率は上がることが多い。「空が暗くなるとイナダは大人しくなる」という口伝に氷雨降る時化海で闇堕ち釣行のイナダ空振りが当てはまった。新仮説を信じるならイナダが本命の1つとなるアミ五目船に乗るときは晴れた日の方がよく、逆にイナダが邪魔なカイワリ五目では曇りや小雨などの天候の日の方がカイワリを狙いやすくなる。空の明るさ以外にも様々な条件があるのですぐに正否が分かるもんでもないが、あれこれ考えて検証するのが釣りの楽しみの1つだと思う。
著者: へた釣り