よく研究してますねと言われるが、生粋の文系頭なので研究は苦手。興味のあることをつまみ食いするのが好きなだけで、あれもこれもと知識のつまみ食いをしていると研究熱心と勘違いされるわけだ。だから基本的な知識が欠落していることがある。雨続きで「水潮」になるって何のこと?
水潮の「水」が真水を指すようで、雨が降ったら海水の塩分濃度が低くなって塩分濃度の変化に敏感な魚が釣れにくくなるらしい。でも、海は広いな大きいななわけで少しくらい雨が激しく降ったからといって塩分濃度が変わるほどに海水が薄まるものなんだろうか? 調べてみるとタコやイカなどの軟体動物系が塩分濃度の変化に敏感らしく水潮になると釣れなくなるものの代表に上がっていた。一方、シーバスなど汽水域にもいる魚はあまり影響を受けないようだ。地形の影響もあるようで淀んだ水にいるハゼは大雨が降って急激に塩分濃度が変化すると死んでしまうこともある。
大雨が降ったあとの水潮には塩分濃度以外にも、川から流れ込んだ土砂を含んだ濁った水によって海が濁ってしまうという面もあるそうだ。シロギスなどは水潮の濁りの影響を受けやすいそうだ。夜光性で濁って暗い海中で活性が上がるアジやアナゴは水潮の濁りの影響を受けないどころかむしろ釣況がよくなることもあるらしい。タチウオも夜光性だから影響受けない? イサキも夜光性だが剣崎沖のポイントは陸から離れているので水潮の濁り影響は受けにくいと思われる。
もう1つ。川から流れ込んだ水と海の海水とはすぐには混じり合わないという問題もあるそうだ。海水の方が塩分が含まれている分比重が重く下に沈むため、上層部は川からの水、下層部は海水と海が二層化してしまう。比重が違えば動きも変わってくるようで、海の上部と下部で潮が逆に流れる二枚潮が発生する要因になるようだ。二枚潮はオマツリが増えるし、仕掛けが意図した通りに動いてくれないため釣果が悪くなる。
著者: へた釣り