タチウオは大きければ大きいほど脂が乗っており旨い!!! 釣れたサイズによって料理法を変えた方が美味しく味わえる魚の1つだと思う。指4本以上は皮際にたっぷり脂を蓄えているので炙り刺しに、指3本は塩焼きが定番だがへた釣り家では変わり揚げに、指2本はみりん干しで珍味に。
夏のこの時期、比較的浅い水深で釣れるタチウオは何が掛かった?と驚くほどに強烈で力強い引きを味あわせてくれて釣趣としては最高なのであるが、どうしても小型が混じってしまう。指2本~2.5本の物は良型がたくさん釣れていればリリースできるのだが、リリースしてしまうと持って帰れるお魚が……という日がよくある。タチウオの食べ方で最も美味しいのは皮をバーナーで炙って食べる炙り刺しだが炙り刺しにして美味しいのは指4本以上だと思っている。醤油だと味を強すぎるので塩で食べると脂の甘みがさらに引き立つ。
指3本の物は炙り刺しにしてしまうと少し脂の乗りが物足りなく感じるので、塩焼きや蒲焼きなど少し味を足して食べる。へた釣り家ではタチウオの切り身に小麦粉をまぶし卵白にくぐらせたものにゴマや大葉、アラレ、短く折った素麺などを衣変わりにして揚げる変わり揚げが人気だ。味のバリエーションも付くので飽きずに食べることができる。
ネクタイサイズのタチウオはみりん干しにしてお酒を飲むときの肴にして楽しむのが一番のような気がする。干物用の塩水に10分ほど漬けてから、みりん、醤油、日本酒を1:1:1で混ぜたものに砂糖を加えた漬け汁に2時間ほど漬け込む。あとは表面に白ゴマを付けて干すだけ。食べる時は軽く炙って香りを立てていただく。これが日本酒や焼酎のお供に抜群なのである。個人的には身厚の物より薄い方が味がしっかりしみ歯ごたえもあって好みに合う。性悪タチウオ&やる気なしアジ釣行で釣ったネクタイタチウオは全部みりん干しに。
著者: へた釣り