本当は自分で釣ったカツオで祝盃をあげたかったけど、健康が許す限り続けようと考えている趣味の釣りである。目標達成を急いてしまってはもったいない。今年は2連続ノーピクを脱して魚信があってカツオの暴力的な引きを味わえたことに祝盃を。釣り物のカツオは食感がよく超美味だ。
負け惜しみではない。40センチ超のデカイワリを釣るのに14年かかった。最初はオキアミで狙い、ウィリーの方が釣れると気付いて工夫を重ね、ウィリーより土佐カブラの方が良型率が高いかもと浮気もしたが、結局、デカイワリはウィリーに食ってきた。この試行錯誤の過程が楽しいし、報われたときの喜びは大きい。カツオはまだ3年目だ。すごいよと言われていたその引きを初体験し3回も味わえただけで十分楽しめた。でもって深場の勇者様プレゼンツなので、ボウズをくらってもお土産は持たせてもらえることが多い。去年に続いて今年も釣り物のカツオにありつけた。
カツオは足の早い魚なので頑張って腹いっぱいになるまで食べる。初日は火は入れずにお刺身で。ただし、醤油やわさびよりたたき風のポン酢&しょうがの方が相性がよい気がするのでたたき風。釣りたてのカツオの食感は抜群でスーパーで買ったカツオより段違いに美味しく感じる。翌日はフライパンで表面を焦がしてたたきに。ポン酢とたっぷりのにんにく(スライス&すりおろし)で。保存技術の向上で真空パック&冷凍されたカツオのたたきは一年中楽しめる。戻りガツオのシーズンに獲れたカツオをプロが藁焼きしたものに旨みという点では敵わないかもしれないが、新鮮なカツオの食感は冷凍物では味わえない。いつでも買えるカツオのたたきより希少性があるし、釣り人(釣ってないけどw)だけが味わえる。
著者: へた釣り