大きさか、時期的なものか、釣れた場所か、たまたまか…理由は分からないが城ヶ島沖クロムツは魚信少なめも釣れれば大満足サイズで♪で釣れたクロムツの脂の乗りがへた釣り史上最高だった。炙るとバチバチと音を立てて茶色の脂が溢れだす。爽やかな文佳人 夏純吟との相性抜群♪
釣り物の名に統一してクロムツと呼んでいるがムツである。ほかの釣り物がなくなる冬場に釣りに行くことが多いが、産卵期は10月から3月にかけてのようなので、身を味わうなら初夏から秋が旬なのかも。城ケ崎沖で釣れたムツは35センチ超えででっぷり太っており、白子か真子が入っているような体形だったが、おろしてみると身厚で驚いた。35センチ超のムツはこれまでにも何度か釣ったことがあるが別物の身の厚み。
三枚におろして炙ってみるとバチバチと音を立てながら茶色い脂が滲みだしてくる。溶け出した脂がお皿に溜まっているのだからたまらない。口に入れると口の中全体にぱっと甘みのあるムツの脂の旨みが広がる。すぐに嚥下してしまうのはもったいない。舌の上に乗せて待つと身がトロてじゅわりと旨みが滲みだしてくる。一切れごとに脂の旨みを存分に堪能し尽くしてから咀嚼するのが正しい気がする。口の中に脂が残っている。ラムネ風味の日本酒、文佳人 夏純吟をグイッっと。ちびりとでは口の中をリセットしきない。ついついお酒が進んでしまう。
著者: へた釣り