10月22日に金沢八景・一之瀬丸のスポット便サワラ船が出船した。釣果は「3.5~5.9kg 0~2本」だった。5人乗船で全員に魚信はあったが「ハリス切れ多発でなかなか手強い」という状況であったらしい。針のサイズがヒラマサ針16~18号に上がり、「孫針使用可能」に推奨仕掛けが変わった。
ハリス切れの多くはサワラの鋭い歯によって発生しているものと思われる。タチウオの歯が乱杭歯で迫力はあるが疎らであるのに対してサワラの歯は小さく鋭利な歯が整然と広い隙間なしに生えている。この歯が触れるとルアー釣りのリーダーでもスパッと切れる。針を口の中にすっぽり飲まれてしまってはハリス切れを回避する方法がないように感じる。推奨の針のサイズが16号から18号に上がったのは少しでも針を飲まれないためだろう。また、孫針のトリプルフックは口の外側に掛かることが多く、これもハリス切れ回避のための作戦なのだと思うが…トリプルフック持ってない。
手元にあるパーツでなんとか対処するしかない。ヒラマサ針16号を結んでみた。外掛け結びで何度も何度もペンチで締めあげたらなんとか結べた。でも、この形状の針がサワラの口のハリスに歯が触れないところに運よく掛かる確率ってどれくらいあるんだろう? 本命はもう1種類の仕掛け…タチウオ針4/0の方のような気がしている。口の中に掛かっても長めの細軸なので歯と歯の間を軸が通って…この方がいい場所への針掛かりをイメージしやすい。ワラサ針より強度は劣るがドラゴン級のタチウオ対応の針なのでサワラに伸ばされることはないはず。
さらにチモト付近を夜光のパイプで保護した仕掛けも作ってみる。サワラを取り込むのに20号以上のハリスが必須とは思えないので、こちらは結びやすい8号のハリスで作った。タチウオの仕掛けでならハリス切れに苦しむことなくサワラが取り込めていたような気がするのでタチウオの仕掛けに近い仕様だ。さらに回収がゆっくりの人ほどサワラを釣っていたと教わったので指示ダナをゆっくり巻いて誘ってみようかと。巻いていた方がハリスが張るので針を飲まれにくいはず。
著者: へた釣り