お刺身最強魚のカイワリ、ほど良い脂の乗りを楽しめるハマチ(関東ではイナダ)、血合いが美しいチダイ、江戸時代からの高級魚ホウボウ、そして〆サバ(よく漬けてきずし)。釣行後1日寝かせてすべての魚が食べごろになった日曜日の夕食に悲願だった高級刺し盛り5点盛りをいただく。
真ん中にはカイワリ。お刺身で食べてこの魚より美味い魚は知らない。釣趣よし、味は抜群、釣らないと食べられないのでレア度まで備わっている。最近、洲崎沖のウィリー五目ではあまり釣れなくなったのでレア度はさらに上昇中。この魚がいる限り釣りを止めることはないような気がする。
右にハマチ。関東ではイナダだが食べるときは寿司屋さんなどで馴染みがあるハマチと呼びたい。脂の乗りではワラサに劣るがお刺身で食べるならこれくらいの脂の乗りがほど良いのではないかと思う。ブリ(ワラサ)は塩焼きやしゃぶしゃぶで、お刺身で食べるなら断然、ハマチ派だったりする。
手前にチダイ。チダイは秋が産卵期で釣った2匹のうち1匹はメスだったので真子が入っていた。真子は甘辛煮付けで食べるとして産卵期の魚は身の方は…と不安だったが十分に美味しかった。タイは血合いの配色がきれいで刺し盛りにその姿があるだけで高級感が出るように感じる。
左にはホウボウ。カサゴ目の魚なので釣った日に食べるのではなく1日くらい寝かせた方が身がしっとりとして美味しくなる。キミウオと呼ぶ地方もあるように「君の魚」、つまり昔から高級魚の1つであった魚である。ほんのりピンクがかった白身のプリコリとした食感が楽しいし旨みもある。
奥に〆サバ。あたるのが怖いのでしっかり酢に漬けるので関東の〆サバというよりは関西のサバのきずし(生寿司)風になっている。醤油はつけずにそのままいただくことができる。アニキサス対策でまずは塩をまぶして2時間。塩を洗い落として割り酢に表面が白くなるまで約30分漬ける。
著者: へた釣り