モエビを餌にした東京湾奥でのメバル釣りは難しい釣りではない。難しい釣りではないけれどちょっとした竿の操作の違いが釣果に影響を与える釣りでもある。多動性中年のへた釣りはこの釣りに向いてない?と思ってたりもするのだが、メバル釣り三原則を守って開幕ダッシュを狙いたい。
メバル釣りといっても八景沖でのメバルの回遊を待つメバル釣りとストラクチャーの際を攻めることが多い湾奥出船のメバル釣りとでは釣り方が違うように思う。今回は湾奥出船で、川崎のシーバースや本牧の国際埠頭周辺など根がきついポイントでのメバル釣りの三原則を思い出す。
メバルはあまり速く動く物を嫌う。とにかくゆっくり。竿を上げるときも落とすときも可能な限りゆっくりと竿を操作する。そうすることで竿を下げている最中や竿を上げている最中に出る魚信の数が増える。速く動く物は嫌いでも、ゆっくり動いている物には興味をそそられるんだと思う。ポイント到着後の最初のオモリ投入も着底の2、3メートル前からブレーキをかけてゆっくり落とすようにするとポイント到着後の船中ファーストメバルをゲットしやすくなる。
オモリが底に着いたら10秒~20秒くらいは穂先がほんの少しお辞儀しているようなほぼゼロテンション状態にして魚信を待つ。このときどれだけ仕掛けを動かさないかでメバルが餌を食いつくがどうかが決まる。船べりには体を預けず、波の揺れを体で吸収して穂先が一定の曲がりを維持するように努力する。魚信がなければ原則1通りにゆっくり竿1本分持ち上げて、ゆっくり落としてオモリを置き直す。水深が急に深くなったときはチャンスなのでいつも以上に集中して動かさないようにする。
メバルの魚信は、穂先をフルフルと震わせるような前魚信があって、そのままじっと我慢しているとグンッと穂先を引き込む。フルフルで竿を動かすとまず針掛かりしない。グンッと引き込まれるまで絶対にアワセない。アワセてしまうと針掛かりしないし、仮に針掛かりしても巻き上げ中にバレやすい。さらには掛けそこないやバラシはメバルの群れを散らすことになるので絶対に避ける。引き込むまで待つと根に潜られるという人がいるが、穂先を引き込んだ直後に根に潜れるような魚は小型なので気にしないが正解だと思っている。
著者: へた釣り