ビッグコミックスピリッツに連載されている「オケラのつばさ」が釣り回だった。釣りを覚えて自給自足できないものかと釣り初心者の主人公が奮闘するのだが、まずはスズキやカンパチ、ブリを狙ってルアーから。当然、撃沈。そのとき発した言葉…へた釣りが言いたいことを代弁している。
親が遺してくれたマンションのオーナーとして悠々自適に暮らしていた桶川翼が、貧乏神に取り憑かれ一切お金が使えない生活を強いられるというお話。「アフロ田中」と同じ作者の漫画だ。自給自足の生活を夢みて海までやってきた。「魚の釣り方さえ覚えたら、海辺で生きていけると思うんだけど…」という目論見だったが、もちろんそんなに甘くはない。メタルジグを使って釣り始めて2時間。「何をしとるんじゃぁ~~~~俺は!! 2時間もアホみたくしシコシコと!!」。ものすごく分かる。へた釣りもショアからのキャスティングで魚を釣ったことがない。それに続く言葉は「釣り具メーカーに騙されてるんじゃないのか!! 俺たちは!!」。これまたルアーを信じる心を持ってないへた釣りが何度もいいそうになったこと。でも、同じルアーを達人さんが投げるとちゃんと魚が釣るんだけどねw
その後、海辺育ちの女の子のアドバイスを受けて、エビ餌でアジを釣り、そのアジを泳がせて見事ヒラメをゲットとなるのだが、この女の子の手際のよさや発言の鋭さが、作者ののりつけ雅春が
相当の釣り好きなんだろうなぁと想像させてくれて面白い。そういえばアフロ田中の主人公もサーフィンを始めるまでは釣りが趣味だったよなぁっと。ちなみに桶川翼は釣りには全く性格が向いてないような気がする。釣り編はたぶん今回だけで続きはないと思う。
著者: へた釣り