「LTイサキ釣りに残された改善点の改善点を師匠に教わった」ときに師匠が作ったお手本のウィリーをくださいとお願いしてみた。優しい師匠はすぐに送ってくれたんだけど……ウィリー釣りのなんたるかが分かっていないへた釣りは、市販仕掛けとの差が分からず途方に暮れる。
一之瀬丸の船長に「いいウィリー仕掛けじゃないとね」と言われ、師匠にも「市販の仕掛けじゃね」と指摘される。ならば手作りのいいウィリー仕掛けってどんなの?と勝手に想像を膨らませていたのだが……師匠印のウィリーと市販のウィリー仕掛けとの差が分からない。ほとんど変わらないように感じる。この釣りって奥が深すぎてギブアップした方がいいのかもという実にネガティブな思考に陥りそうだ。
■検証1 師匠のウィリーと市販のウィリーとの差をなんとか探す特に多くの説明なしに、師匠からウィリー針が送られきたということは自分で答えを見つけろってことなんだと思う。よく見れば確かにいくつかの相違点はある。
1.軸に巻いてある化繊が市販のものより多いというか太い。
2.軸からはみ出している化繊の尻尾が市販のものと比べてかなり短い。
3.基本は緑、ピンク、白なのだが、各色に金色の針のものと、銀色の針のものが混在。ピンクにはオキアミカラーの針のものもあった。
7月9日に使った仕掛けからウィリー針だけ回収していろいろ見比べてみる。
1.化繊の巻きの太さは、師匠印と同じくらいのものもあったが、逆に半分くらいの細さのものもある。
2.尻尾に関しては、師匠のものが極端に短い。5倍くらい尻尾が長いものもあった。
3.針色はほとんどが金色。1種類だけケイムラカラーの針の仕掛けをイタズラで使ってみたが、何も釣れなかった。
この相違点を微差だと感じるうちはウィリーマスターにはなれないってこと? でも、差を実感するには、まずはいろいろな針でどんな魚が釣れるかをデータとして蓄積しないといけないわけで……道が険しすぎて心が折れそうである。
■検証2 一之瀬丸で売っている船宿仕掛けもじっくり観察したでは、船宿が勧める仕掛けはというと、2種類売られていて、1種類は釣り具屋でもよくお目にかかる4本針3メートルのウィリー仕掛けで、これはへた釣りも使ったことがあるもの。もう1種類は、船宿特製とあり、ウィリーにフラッシャーを付けた、イサキ用としては他ではあまりお目にかかったことがない仕掛け。船宿仕掛けを使っている人とオマツリしたとき、フラッシャー付きだとは気づいていたが、煌めきで魚の捕食欲を刺激するんだろうか?
一方で、フラッシャーはウィリー全体のシルエットを大きく見せることになるので、師匠印のウィリーとは設計の方針が全く逆のように感じる。さらに混乱するのは、イサキ釣りの仕掛けでよく売られているカラー針仕掛けの存在。活性が高いとき限定のようだが、ウィリーなしでも、イサキはこの針に食いついてくるとある。ウィリーの自作に挑戦しようと思っていたのだが……何から手を付けたらいいものやら……取りあえずいろんな色の針と化繊を買ってから考えよう。
著者: へた釣り