年々規模が小さくなっていっていたので来年もあるのかなぁと不安を覚えていたのが東京湾奥のカワハギのお祭り、TKBだ。遂に2019年は開催されないことが決まった。カワハギ3匹の合計長を伸ばすことに照準を定めてきたへた釣りは今年から何を楽しみにカワハギを釣ればいいのか?
へた釣りの場合、食べるところがなく釣ってもリリースするしかないワッペンサイズのカワハギを釣ることにあまり価値を見いだせていない。針掛かりした瞬間、竿を立てられないほどに激しく竿先を叩いて抵抗する尺カワハギを狙って釣るために、あの手この手を練ってきたわけだ。カワハギを餌に執着させるアミノ酸増し増しのハギポン、上方向に竿を動かしたときにアピール度抜群のアワビ貼りブレード、そして餌を動かしすぎずにカワハギを寄せてくれるピカイチくん。船宿規模の大会では何度かお立ち台に昇ることができたし、昨年はTKBでも船別で1位になれた。平和島上陸という夢に向けて、今年もあれこれ愚策を練ろうとしていたのだが……今年はTKBが開催されないことを数日前に知った。
2019年のカワハギの釣況は芳しくないという情報によく触れる。海水温が高いせいでまだ群れが固まっていないだけなのか、それとも絶対数が少なくなっており、夏の暑い時期からカワハギ釣りを始める超人級の人たちの腕をもってしてもなんともならないのか。大規模な釣り大会の予選で3匹釣れば予選通過なんて惨状なので出だしの悪さは深刻である。カワハギ釣りをやらないということはないにしてももう少し釣れるようになってから参戦しようと考えていた矢先にTKBがないことを知る。TKB寸という目標を失った。あべなぎさロス以上に深刻である。これからカワハギ釣りは何を目指そうか。そこから再設定しないとシーズンを始められない。
著者: へた釣り