船上では頑固なので自分のやっていることを変えないことが多い。でも、次はこうしようというネタはちゃんと仕込んではいるのだ。低打率で苦しんだ2017夏タチウオ開幕戦で、舳先の名人とへた釣りとはエサの付け方の方針が全く違った。名人はほとんどタラシなしで短くエサを付けていた。
船上では悩まないと決めている。船上であれこれ悩みだすとよい結果を得られないことが多い。臨機応変の才に欠けているわけだ。だから乗船前にやると決めていたことをその日はやり切ることにしている。かといって何も考えていないわけではない。むしろ、視界に入る釣れている人がやっていることをよく観察している方だと思う。自分の釣り方との差分が見つかれば宿題として持ち帰って、次回釣行の課題にする。
タチウオ低打率の原因は、サバ短のタラシが長すぎるからではないかと気付いた。名人はタラシをほぼゼロにしていた。タラシを長めに取った方が魚信が増えるのは事実だと思う。低活性で魚信を全く出せないときは縫い刺しではなく、ちょん掛けにしてエサがヒラヒラと動くようにする。一方でタラシが長いと魚信の回数に対しての針掛かり率が低下する。エサにじゃれつくようにアタックしてきてエサを齧り取っていくのだから針掛かりしようがないタラシが長いほど掛からなくなるのは当然のような気がする。タチウオがエサに執着して何度もアタックしてくる日ならいいが低打率に苦しむときは、2回目、3回目のアタックの発生頻度が低い。
魚信はあれどもちっとも針掛かりしないということが多いへた釣りの場合、魚信を減らしてでも少しずつサバ短の長さを短くしていくのが正解かな? 誘い方次第で魚信を出せて、針掛かり率がよくなるタラシの長さを模索するのが次回釣行のテーマだ。目標は3割打者。魚信の数が半分になるなどしないなら3割獲れれば半日船で20匹が狙えるようになる。
著者: へた釣り