タカベを釣ったのは初めてではない。剣崎沖のイサキにたまに混じる。それほどまとまった数は釣れないし釣れても小さいので、塩焼きで美味しいという知識はあったが、ウリンボと一緒にフライにしてしまっていた。カイワリは船中1匹なんだもん釣行で釣ったタカベを塩焼きにして…なるほど!!
初島沖のイサキのポイントでイサキではなくタカベが高活性だった。ウィリーにバンバンアタックしてくる。カイワリ用のウィリー針(チヌ針2号)が大きすぎたのか、魚信のわりには数を伸ばせなかったが20センチより少し大きなタカベを5匹ほど釣り上げた。横で釣っていた名人さんが「イサキなんかよりタカベの方が断然美味い!!」と何度も繰り返し言うし、ほかにはカイワリとイサキが1匹ずつだけの貧果だったので、タカベを塩焼きにしてみることに。名人のオススメの料理法も「塩焼きかなめろう」だった。
内蔵とエラを抜いてウロコを落としたら塩を振ってしばらく放置。あとは魚焼きグリルに入れて焼くだけ。飾り包丁がいるほどのサイズではない。タカベの皮はあまり食欲をそそる色をしてないが、焼いてしまえば、気にならないどころかこの皮が美味い。身はきれいな白身でほどよく上品な脂が乗っており、脂はほのかな甘さになる。この甘みが塩で引き立つので塩焼きで美味いんだと思う。身離れがよいので食べやすく、小骨もほとんどないカイワリパーティーに代わる食事はタカベの塩焼き1匹ずつになってしまったわけだが、子供たちにも好評だった。
著者: へた釣り