オニじゃないオニ?(フサカサゴ)を鍋にした。味は悪くないどころか絶品。サイズは30センチ弱だったが、同じサイズのオニカサゴ(イズカサゴ)に比べると皮ぎしの脂の乗りがよく、太くて硬い骨からいい出汁が出て、40センチ級のオニカサゴと遜色ないほどに美味。負け惜しみじゃないよ。
1日クーラーの中で寝かせて、熟成させてから3枚におろす。おろした手ごたえも少しオニカサゴとは違う。なんというのか骨太だった。キッチンバサミでヒレを切り落とすのに少々苦労するほど。身はプリプリで弾力があり、脂の乗りがすごい。頭がデカいので歩留まりはよくないが、同じサイズのオニカサゴより肉厚だったので、お鍋の具を4切れ確保。まずは頭と中骨をお鍋で煮だして出汁を取る。野菜の甘味を加えて、出汁を味見。一口含んで、わはは…である。笑っちゃうほどに美味い。
フサカサゴという魚、20センチくらいが標準的で25センチまでとある。へた釣りが釣った物は25センチ以下ということはないので、最大級のフサカサゴってことみたい。よくよく図鑑を調べてみると、背びれに黒班があるリリースサイズのオニカサゴだと思っていた魚が標準的なフサカサゴみたいだ。大きくなると随分と風貌というか風格が変わるものである。ということは背びれに黒班のあるオニカサゴもどきはこれ以上大きくならないので、食べられそうならキープしていいような気がするがどうなんだろう? 可能なら持って帰って食いたい。
フサカサゴのプリプリの身を楽しみ、顔の周りの身をせせって肴にしつつ、大好物の日本酒「酔鯨」をチビリチビリ(実際はチビリなんて大人しい飲み方はせんけどw)。至福の時間である。お腹がほどよくくち、お酒がまわってくると、〆の一品。へた釣り家の鍋の〆はうどんかラーメン。おじやを作るより出汁そのものの味を楽しめるし、出汁が余れば翌朝におかわりまでできちゃうので、〆は麺類がお気に入り。
ヒレはヒレ酒用に乾燥させている。会社の飲み会に持って行って、ヒレ酒パーティをするつもり。顔や中骨からあんなにいい出汁が取れたのだから、ヒレからも美味しいエキスが出るに違いない。体に対してヒレが大きいので(だから引きも強烈だった?)、これを全部ヒレ酒にして飲んじゃうと、かなりの人数が出来あがっちゃうかも♪
著者: へた釣り