へた釣りが釣り具を買うとき、何を基準に選んでいいのか分からないものの代表がPEラインだったりする。竿でもリールでもスペックと釣り合うように価格設定がされていると感じるのだが、PEラインに関してはスペックの見方からしてよく分からない。値引き率まで大きく違うのでさらに混乱!
予告通り、レアニウムCI4+ 4000HGに巻くためのPE2号を買いに行った。「ガリスウルトラキャストマンWX8 PE セカンドバージョン」のPE2号200mだ。ショアからのジギングでは大層評判のよいラインらしく、3店舗回って3店舗とも売っていたのであるが……値段が8600円~8800円の間でAmazonでの売値とほぼ同じ。定価販売のメーカー直販よりは安いのだが、釣り具専門のネット通販で買う送料込みの価格よりも1000円近く高い。へた釣りは釣り具店へよく遊びに行くので、ひやかし料代わりに何か必ず買うようには心がけているのだが、同じ物を2割以上高く買うほど金銭感覚が麻痺していない。
「ガリスウルトラキャストマンWX8 PE セカンドバージョン」はネットで6443円+490円(送料)で買うことにしたのだが、同じ「PE2号、8本縒り、200m」というスペックのPEラインを探すと、下は3140円から上は1万1000円の物まである。どうしてこんなに値段の差がつくのか? どうやら同じPE2号でも太さや精度に商品ごとのバラつきがあり、高いラインは太さが規定通りで均一なので強度が安定しているという傾向があるようである。PEラインは組糸であるため、9000mあたりの重さ(デニール:1デニールは9000mで1g)でラインの号数が決められているようである。分かりやすいようにPE1号で話を進めると、1号のPEラインは200デニール~240デニールのものをさすらしい。200デニール以下ならPE0.8号、240デニール以上はPE1.2号と号数を表記するよう日本釣用品工業会によって定められている。
理論上は200デニールのPEラインは直径0.165mmとなりナイロンやフロロの1号と同じ太さになるそうだ。200デニールと240デニールとでは重さが20%も違うわけで、必ずしもポンドテストの結果が同じ太さでの強度の差を表していないみたいだ。ここから先はその理由がよく分からないのだが、PEラインは細い号数を作るほどコストがかかり同じ号数でも200デニールのラインと240デニールをギリギリ切ったラインとではかかる製造コストが大きく違ってくるらしい。これに組糸の宿命である均一の太さに編んでいく精度の差がそのままラインの強度の差になっていくようである。わずかにでも細い部分があればそこから切れやすいってことか? 更には染色やコーディングの精度の問題も強度の差に直結しているようで……。
とここまで、調べてみたはいいが、じゃあどのラインがいいの?となるとこれがよく分からない。高いラインがいいのは間違いない気もするが、PEラインを買うときは身の周りにいる一番釣りが上手な人が使っているラインを真似して買うという方法が一番手堅いような気がする。へた釣りの場合、北海道の師匠のオススメが「ガリスウルトラキャストマンWX8 PE セカンドバージョン」だったので、安い8本縒りのラインに心が動くもグッと我慢だ。
著者: へた釣り