もう少し大きいの狙ってみる?とお誘いいただいた理由が分かった。40センチ超えのムツの引きの強さで釣趣の良さに驚かされ、炙り刺しにして肉厚な身の食感と皮際からじゅわりと尽きることなくと感じるほどに溢れだす脂の甘さに衝撃を受ける。これを食べちゃうと尺前後は物足りない?
物足りないと言ったって自力で行ける船宿ではないので、今後も東京湾でのクロムツ釣りは続ける。でも、年に一度くらいは下田沖のデカムツ釣りを楽しみたい&食べたいかも。釣った夜から小さい物から順に食べ始めた。といっても一番小さいのでも38センチあるので十分にデカムツだ。初日はさすがに熟成不足な感はあったが、2日目ともなると炙った皮際から脂がバチバチと音を立てながら溢れだしてくる。美味さがグンと跳ね上がった。そして3日目。昨晩のことだ。皮際からじゅわりじゅわりと尽きることなくと感じるほどに茶色い脂が溢れだしてきて、炙ったお皿に脂がべったり。もったいないので醤油の代わりに脂を身に纏わせてわさびだけ乗せていただくと脂の甘さと美味さにビックリした。いつも釣っている尺前後のムツとは別物だ。まだ冷蔵庫にデカムツが2匹。うち1匹は自己最大を大幅に更新した46センチ。毎日夕食の時間が待ち遠しい。
著者: へた釣り